GHPとEHPの違いとは?

更新日時:2021.12.17

GHPとEHPの違いとは?

ヒートポンプサイクルとは?

GHPもEHPもヒートポンプサイクルにより、冷暖房を行うシステムです。ヒートポンプサイクルとは空気から熱のくみ上げ(吸熱)、くみ下げ(放熱)を繰り返し行う働きを示します。ヒートポンプの構成は、図のように《圧縮機》・《凝縮器》・《膨張弁》・《蒸発器》とこれらを結ぶ配管から成っており、この配管の中を、非常に低い温度でも蒸発する特性を持つ冷媒が循環しています。冷媒は蒸発器で空気などの熱源から熱を吸収し、蒸発して圧縮機に吸い込まれ、高温・高圧のガスに圧縮されて凝縮器に送られます。ここで冷媒は熱を放出して液体になり、さらに膨張弁で減圧されて蒸発器に戻ります。この際に使用する電気もしくはガスは、熱エネルギーとしてではなく、動力源としてのみ使用されるため、消費エネルギーの約3〜6倍の熱を移動でき、これがランニングコストを低減させる最も大きな要因となっています。

GHPとEHPの違い

GHPとはGas engine Heat Pumpの略でガスエンジンを使用したヒートポンプサイクルにより、冷房・暖房を行うシステムです。EHPはElectric Heat Pumpの略で電気モーターでコンプレッサーを駆動させて、ヒートポンプサイクルにより冷房・暖房を行うシステムです。違いは冷媒を圧縮するコンプレッサーを駆動する機械が違うだけです。GHPはガスエンジン、EHPは電気モーターを使用してコンプレッサーを動かします。

GHPのメリットについて

GHPを導入する際のメリットについて紹介させて頂きます。

①GHPでピークカット、消費電力90%以上削減できます。(EHP比較)
エアコンの消費エネルギー量の、約90%は室外機のコンプレッサー駆動源に使われます。
EHPはモーター(電気)でコンプレッサーを駆動しますが、GHPはガスエンジン(ガス)で駆動しますので、コンプレッサーの駆動源が電気からガスに変わることで消費電力を90%以上削減することができます。

②受電電力大幅削減
一般事務所で夏場の電力需要の約40%を空調が占めます。EHPをGHPに更新した場合、EHP比較時GHP消費電力は約1/10で建物全体で見ても約36%の節電効果があります。

③電力基本料金を低減します
電力基本料金は過去1年間の最大需要電力(デマンド)により決定されます。
EHPを設置の場合、夏場のピーク電力が大きくなり、電力の契約基本料金が大きくなります。GHP導入により電力基本料金の大幅低減が可能です。

④無理なく節電
EHPを設置している建物は、電力消費における空調の割合が大きいため、設定温度を調整したり、間引き運転等の節電対策を検討する必要があります。EHPをGHPに更新すると消費電力が少ない為、無理な節電は必要ありません。

⑤受変電設備容量を軽減します
消費電力が小さいGHPは受変電設備容量を軽減します。そのため、契約電力が50~100kW程度の場合、EHPをGHPに変更することにより、キュービクルが不要になり、大幅に受変電設備費を軽減できる場合があります。

弊社は小型から標準機、にこマルチ、停電対応機、冷暖同時機など、幅広いGHPラインアップを備えております。ご興味のある方は弊社のホームページをご覧ください。

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