令和6年度 活動記録

Than Phu Ying Chanthima Phumg baramee 高等学校で奨学生証書授与式を開催

2024年6月11日

6月11日、タイのThan Phu Ying Chanthima Phumg baramee 高等学校(以下、プンバラミー高校)にて奨学生証書授与式を執り行いました。

奨学生証書授与式での集合写真

プンバラミー高校は産業や観光資源に乏しく、三度の食事をとることもままならない非常に貧しい地域にあります。国王ラーマ10世の妹であるシリントーン王女がその状況を憂い、質の高い教育が受けられ、給食が食べられるようにと私財を投じて同校を設立しました。山岡育英会は王女の活動趣旨に賛同し、同校のなかでも特に優秀で、最も支援を必要とする学生を対象に2016年度から奨学金を給付しています。

プンバラミー高校の位置を指し示す地図

奨学生証書授与式では、生徒によるタイ伝統の歓迎ダンスから始まり、校長先生からのご挨拶、山岡育英会 内田常務理事によるタイ語での挨拶があり、生徒や奨学生の保護者に対して山岡育英会の紹介を行い、事業内容の理解を深めていただきました。

その後、10名の新奨学生へ奨学生証書が手渡され、奨学生代表から、将来の夢を実現するため、大学進学の費用として使いたい、奨学生に選ばれて誇りに思うなど、感謝のスピーチがありました。また、卒業生4名も式典に駆けつけてくれ、奨学金のお陰で大学を卒業することができたので、今後は医師免許を取得し、故郷に戻って、地元のために貢献したいと、奨学金プログラムに対する感謝と今後の目標が述べられました。

<証書授与>
<新規奨学生による感謝の言葉>
<卒業生4名による今後の抱負>

育英会から同校へ記念品として、化学実験器具を収納するキャビネット2台を寄贈。より安全に子供たちが化学の授業を受ける環境が整いました。

式典終了後はタイの伝統菓子などを作る部活動紹介が行われたほか、奨学生へ将来の夢についてインタビューが行われました。全員が具体的な夢や目標を持っており、大学に進学したいと願う子ばかりでした。また、卒業生からは、高校卒業後に奨学金を使って大学に通い、看護師や理学療法士などの資格を取得し、現在も自身の夢を叶えるために奮闘していると語る姿が印象的でした。

<新奨学生へのインタビュー>
<今後の目標を語ってくれた卒業生>

この奨学金プログラムによって、貧しい地域であっても意欲のある子どもたちが、将来の夢を叶えるために大学へ進学でき、将来タイや世界で活躍する人材となっていただけることを願っています。