メンテナンス情報
農作業安全のためには、日ごろの機械のお手入れも大切です。
日々のなにげない作業の中に、危険は潜んでいます。
今までは何も問題なかった雨降り後の農道の路肩や、ほ場の出入口、
汗をふくために肩にかけたタオルなどが事故の原因となる場合もあります。
ヤンマーは、そんな日常の、当たり前の作業の中に「安全」を意識していただくために、
「プラス安全」啓発活動を続けてきました。
家族のため、自分のため、そして農業の未来のために-。
農作業安全は、ヤンマーの願いです。
農林水産省は、2022年に農業機械作業による死亡者数を2017年と比べて半減させるため、まずは死亡事故の多いトラクターにおける安全装備の強化実施を打ち出しています。
トラクター事故による死因別死亡者数
安全フレーム・安全キャブの無いトラクターで転倒・転落事故を起こした場合、死亡につながるケースが多くなっています。
さらに、安全フレーム・安全キャブのあるトラクターでもシートベルトを着⽤しなければ、安全域の中に⾝体が固定されないため、転倒した際に⾝体を守ることはできません。
安全フレーム・安全キャブの有無、およびシートベルト未着用による死亡割合
また軽傷を含むすべての事故では、交差点などのない道路を走行中に、追突される事故が多く発生しています。特に作業機付きトラクターで道路を走行される場合は、灯火など、必要な対応をしてから走行してください。
要因別の死亡事故発生状況を見ると、238人中29人が熱中症によるものです。
熱中症リスクが高いときには、20分おきに休憩を取り、水分・塩分の補給を行うなど、十分な対策をとりましょう。
また、農林水産省で開発された熱中症リスクの高い地域の農業者のスマートフォンだけに、当日の朝、プッシュ式で情報を発信する農業者向けのスマートフォンアプリ(MAFFアプリ)のダウンロードをおすすめします。
要因別の死亡事故発生状況(2022年)
ヤンマーでは、お客さまの安全をお守りするために、ヘルメット、シートベルト着用の啓蒙や、安全フレームが未装着のトラクターに対して、ご希望の方には簡易点検を実施するなど、農作業事故を未然に防げるように推進していきます。
安全研修会の開催、イベントでの安全コーナー設置等により農作業安全のポイントをお知らせしています。
ご訪問時に、制動装置部の確認をしております。
各エリアで安全研修会を開催しております。
イベントでは、トラクターの転倒する角度が体験できます。
労働安全衛生法が改定となり、2024年4月1日より農業経営者や営農組合の方には労働者に対して安全または衛生のための教育を行うことが義務付けられました。
農林水産省のホームページには事業者向けのテキストや教育用のリーフレットが掲載されています。
必要な対応を行うことで、トラクターに作業機を装着したまま道路走行ができるようになりました。必要な対応は、「早わかりシステム」でカンタンにご確認いただけます。