メンテナンス情報
農作業安全のためには、日ごろの機械のお手入れも大切です。
安全にお使いいただくために、下記のポイントは必ず守りましょう。
運転者以外は機械に乗せないでください。
お子様やお孫さんなどを絶対に乗せないでください。
機械を操作する前には、必ず点検を行い、異常な箇所は整備してください。
取扱説明書に記載されている定期点検箇所に従って、定期点検を行ってください。
運転するときは、ヘルメットをかぶり、シートベルトを腰骨に当てるように締めましょう。装着しないと、転倒・転落・追突事故を起こしたとき死亡や重傷を負うおそれがあります。
運転するときは、必ず安全フレームを立てた状態にしてください。
ハウス内作業などで折りたたんだり、立てたりするときは、必ずピンによって確実にロックされていることを確認しましょう。
また安全フレームは、外したり改造したりしないでください。安全フレームとしての機能をはたさなくなります。
始動・発進するときは、人や障害物がないか周囲の安全を確認し、特に子供が近づかないよう注意してください。
左右のブレーキを連結せずに、片ブレーキで、急ブレーキ操作を行うと、急旋回でバランスが不安定になり、転倒する場合があります。路上走行をするときは、必ずブレーキペダルを連結し、安定した停止操作を行いましょう。
路肩や草の茂みなど、事前に確認して走行しましょう。
特に路肩は崩れやすくなっている場合があるので、十分に距離をとって走行しましょう。
あぜ越えや、ほ場の出入りなどは、斜面や溝に対して直角に入りましょう。
道路とほ場の段差が大きいときは、アユミ板を使いましょう。
急いでいても慌てず、必ずほ場に対して直角で出ましょう。
また、高い畦畔から出入りする場合は、安全のためアユミ板を使用しましょう。
エンジンを止め、回転部などが動いていないことを確認してから行ってください。
作業機を点検するときは、油圧ロックをかけて、作業機が下がらないように固定してください。
アユミ板は、十分な幅、強度、長さで、スリップしないものを使用してください。
ホイルトラクターは後進で積み込み・前進で積み下ろし、ハーフクローラトラクターは前進で積み込み・後進で積み下ろしを行いましょう。またアユミ板を使用する場合は、以下の点に注意して走行してください。
1)周囲の安全を確認
2)機械の前後に立たない
3)クラッチペダルを踏まない
4)本機の進行方向を確認
5)直進性を見極めてゆっくり走行
6)低速で運転し、途中で変速しない
作業機に関連する事故が、トラクター事故の39.1%を占めています。なかでも農作業前の事故が2割以上占めており、ロータリーの取付け時に、ユニバーサルジョイントに挟まれるなどのけがが多く発生しています。
トラクター事故の内訳(作業様態別分類)
作業機を取替えるため、ロータリーを外そうとしました。ロータリーはオートヒッチを介して装着されていましたが、次に取付ける作業機は、オートヒッチに対応していなかったので、オートヒッチごと取外すこととしました。
トラクターが前方に傾斜するような場所に停車し、ロータリーの取外し中に、ロータリーがトラクター方向にずれ動き、ユニバーサルジョイントのコネクタを持っていた左手を、トラクターのPTO軸の付け根との間に挟んでしまいました。
①ロータリーを水平な場所へ移動します。
②ロータリーの装着部を水平にします。
③ロータリーが転倒しないように固定します。
①トラクターの3点リンク先端の高さをロータリー装着部と合わせます。
②トラクター後部をロータリー装着部へ近づけます。
③トラクターのエンジンを停止します。
油圧レバーを降ろし、ロアリンクをフリーの状態にして図の①②③④の順で装着します。脱着の場合は、④③②①の順で行います。
①左ロアリンク
②右ロアリンク
レベリングハンドルまたはUFO(自動水平装置)で高さ調整。
③トップリンク
④ドライブシャフト
⑤チェックチェン
ロータリーの取外しは、取付けの逆の手順で行ってください。
オートヒッチを装着することで、トラクターに乗ったまま、ラクに安心して作業機の着脱ができます。
取付け後はロータリーが外れないようにロックしてください。
取外すときはロータリーが倒れないように平坦なところで、作業機スタンドなどで固定して行ってください。