2018.02.21

【世界の中のヤンマー オランダ篇 vol.2】オランダでのワークライフバランス

海外で働くヤンマー駐在員の生活に密着する企画「世界の中のヤンマーオランダ篇 vol.2」。今回は、現地駐在員の弘中さんが働いて感じた、ワークライフバランス先進国であるオランダの実情をお届けします!どうやら、とある事に対しては、かなり合理的なようです。

弘中 健太郎
Yanmar Europe B.V.(ヤンマーヨーロッパ)兼Yanmar Marine International. B.V.(ヤンマーマリンインターナショナル)所属

2017年5月より赴任。 ヤンマーヨーロッパでは欧州で求められるヤンマーで扱うすべての商品の補修部品の供給を担当し、 ヤンマーマリンインターナショナルでは船舶エンジンの部品マーケティングに従事。

※取材者の所属会社・部門・肩書等は取材当時のものです。

記事の目次
1.ワークライフバランス先進国オランダでの働き方。実際はどう?
2.自転車大国オランダ。ランナーは自転車道を走ってもOK?!
3.会社帰りは日本料理屋で一杯。同僚とのぶっちゃけトークで息抜き。

ワークライフバランス先進国オランダでの働き方。実際はどう?

左:スーパーで豊富に売られているのが、名物のオランダ産チーズ。夜ご飯はワインとチーズで済ませることも。「チーズばかり食べてるから、最近ちょっと自分がニオう気がするんですよね(笑)」
右:「こっちではカップ麺が500円以上もするので、帰国する時は空っぽのスーツケースをみんな持って行くんですよ。日本食をいっぱい詰め込むために」

オランダの人々は家族をとても大切にしていて、現地のオランダ人スタッフも17時にはほぼ退社していますね。残業をする時もありますけど、いたって少ないかなと。

フレックスタイム制のようになっているので、早く出社したら早く帰っていくし、中には15時に帰る人もいます。フレックスタイム制でも日本だとなんとなく時間に縛られがちですが、オランダ人は時間や仕事に対してかなり合理的ですね。

日本人みたいに仕事が終わった後は飲み、というのはあまり好まない気がします。
郊外に住んでる人が多くて家が遠いというのもあるけど、家族の時間を大事にしている感じ。こちらも思いつきで飲みに誘うことはないですね。
ただ、まっすぐ家に帰っているとは限らないですよ!
夜のアムステルダムのBARに行けば、人がすごく集まっていますし(笑)

オランダ生まれのハイネケンは街中のカフェでも気軽に飲めて大人気!

ヤンマーヨーロッパ・ヤンマーマリンインターナショナルは20時になると閉まるので、時間的には日本での働き方と同じです。
日本にいる頃は電車通勤で1時間くらいかかっていたため、「そろそろ帰らないと遅くなるな」って感覚もありましたね。
今は車で40分くらい。けっこう遠いんですが、多分、電車だともっとかかるかなと。
かと言って、オランダではゆっくり出社しているわけでもありません。
日本へ連絡してやり取りできるのが朝しかないため、とりあえず早めに出社していますね。

左:新しく完成したヤンマーマリンのオフィスにある開放的な休憩スペース。チーズを削りながら、のんびりブランチすることもしばしば。
右:オランダでは、夫婦どちらかが仕事で多忙になりすぎないよう、「ワークシェアリング」という考え方が浸透。男性も家事や育児に積極的だそうです。

自転車大国オランダ。ランナーは自転車道を走ってもOK?!

休日はどんな過ごし方をしていますか?

土日はジョギングをして体を動かしてます。家の近くに大きな公園があって、一周すると12−13キロになるので主戦場はそこですね。
たまにですが、気分がノッている時は家からアムステルダムまで走ったりすることも!
ランナーは自転車道を使ってもいいみたいで、街中を走るのも爽快ですよ。認められている理由は定かじゃないですけど、速度が自転車と同じくらいだからでしょうか。

隣国がドイツ、ベルギー、少し足を延ばすとフランスやイタリアもすぐ近くにあるので、会社のみんなと旅行に出かけることもあります。日本にいる時では考えられないくらい、気軽に行けますから。

他にも、市内周辺はゴッホ美術館や国立美術館、ハーグやデルフトのようなヨーロッパらしい古い街並みを見ることができる観光スポットがたくさんあり、街中をブラブラ歩くだけでも楽しいですね。

ダム広場でのチューリップフェスティバル。無料で持って帰ることができるイベントとあって、チューリップ好きのオランダ人たちは1月の寒空の下でも楽しそうに参加していました。

チューリップフェスティバルに参加するアムステルダムの人たち

会社帰りは日本料理屋で一杯。同僚とのぶっちゃけトークで息抜き。

左から野村さん(※1)、弘中さん、黒佐さん(※2)。
オランダ生活について本音トークで語っていただきました。
(※1)野村英均  Yanmar Marine International. B.V.(ヤンマーマリンインターナショナル)所属
(※2)黒佐幸平  Yanmar Marine International. B.V.(ヤンマーマリンインターナショナル)所属

日本とオランダ。どちらの方が仕事しやすいですか?

オランダの方が日本で働いてるよりも楽しい、というか、活動的に行動できるんですよ。
オランダって比較的コンパクトにまとまっているから小回りが利くし、意思決定が早い。マーケットに近いところにいる仕事は、僕らがリアルタイムで高い機動性を発揮できるのが一番ですからね。

物価が高いのに残業もせず、家計のやりくりはどうしているんですか?

弘中さん:みんな、だいたい車で1時間前後くらいの郊外に住んでいます。物価の高いアムステルダム中心街には住んでいないですね。でも、そこまで生活が切迫してる感じはないと思いますよ。
オランダ人はケチで有名と言われていますが、節約家といった方がいいかも。車で旅行しているし、オランダからイタリアまで行くのも当たり前。しかも、食べ物を積んで行くから旅先でお金を使わない。「ご当地グルメを楽しみたい!」と思うほど、食べ物にこだわりがないのかもしれませんね。お昼の時間にみんなで一緒に散歩して、毎日同じコースを歩いて帰ってくるのが楽しかったりするようですし。

オランダで一番美味しいものって何ですか?

やっぱりポテトじゃないですかね。オランダ人は夜ご飯にポテトしか食べないって、日本のテレビで放送していたのを観ましたけど、さすがにそんな人はいませんよ(笑)
後は、冷凍食品のコロッケもよく食べます。家の冷凍庫にいっぱいストックしています。それに、ムール貝も絶品なんですよ!ベルギーで獲れていると言われていますけど、本当はオランダ。場所がベルギーに近いだけみたいですね。これは、調べました(笑)。

左から「コロッケ」「レインボー裏巻き」(取材協力店:おらんだや)
左から「焼き鳥」「海鮮ちゃんぽん」(取材協力店:おらんだや)

「ヨーロッパの中ではオランダが一番住みやすいですよ!」と太鼓判を押す3人。
生活に不便を感じることはほとんどないそうです。オランダでの毎日を楽しんでいる様子が、ひしひしと伝わってきました。

日本人駐在員の心のオアシス!取材させていただいた日本料理屋さんはこちら

日本料理 おらんだや アムステルダム

ランチ:11:30-15:00 (LO 14:30)
ディナー:17:30-22:30 (LO 22:00)
Scheldestraat 82 1078GN Amsterdam The Netherlands
TEL : 020-672-2100
http://orandaya-amsterdam.com/

時間に対する考えた方が合理的で
家族を大切にしているのは、さすがワークライフバランス先進国!
毎日の仕事はもちろん、プライベートも、
“密度濃く”がオランダで働くポイントのような気がします。

 

次回、【世界の中のヤンマー オランダ篇 vol.3】は、
「意外と日本と似てる?!オランダの食文化」です。

思わず食べたくなるグルメが、いっぱい登場しますよ!
ダンキュウェル!ドゥイ!

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