CBOに招へいされた長屋明浩氏
「もったいなかったですね」と語るのは、同社でチーフ・ブランディング・オフィサー(CBO)を務める長屋明浩取締役。キャリアのスタートはトヨタ自動車で、レクサスブランド企画室長やデザイン部長を歴任した。その後、2012年にヤマハ発動機がデザイン本部を設立、本部長に就任した。デザインを経営の柱とするための人事だった。そして2022年には、ヤンマーが取締役として長屋氏を招へいした。農業機械をはじめエンジンやエネルギーソリューションなど幅広い事業を展開するヤンマーのブランド戦略の担い手として白羽の矢を立てた。長屋氏は「若い世代にヤンマーは認知されていなかったのです」と就任当時を振り返る。