
『未ル わたしのみらい』のキービジュアル
五つの異なる物語が描かれている『未ル』では、登場人物たちのささいな行動が連鎖して、未来に大きな影響を与える「バタフライエフェクト」が描かれています。それらの影響は必ずしも良い方向ではなく、悪い方向へ向かうこともあります。「それでも未来は変えられる、と強く生きていく力を与えてくれる作品だと思います」と冨田さんは語ります。
「全編にわたって、理不尽なことや絶望的な状況に対し、人々がどのように抗(あらが)い、そこから抜け出し、自分の人生を取り戻していくかが描かれています。私たちも戦争や災害、感染症など自分ではどうにもならない事象によって、突然日常が壊される歴史を歩んできました。その中に希望を見出し、生きていかなければいけない。その繰り返しですよね。『未ル』をぜひ見てほしいZ世代の皆さんは、コロナ禍を乗り越えてきました。青春時代を奪われた人もいたと思います。現時点で考えるとただ悲しい出来事として刻み込まれているかもしれませんが、時代が進めばコロナ禍の意味も再定義される気がしています。例えば、表現を生業にしている私たちも多くの制限を課せられましたが、オンラインライブのような新しい手段を活用するなど、さまざまな変化が起こりました。『未ル』もそうした発見にあふれた物語なんですよね。だからこそ、あの脅威を乗り越えた若者たちに体感してほしいと願っています」
最後に、冨田さんは『未ル』と「愛詩」に触れる視聴者に向けての次のような熱いメッセージを語ってくれました。
「V.W.P 」5人の魔女たちからのメッセージはこちら
花譜
「愛詩」の凄まじい音楽情景には、厳かでありながらも慈愛に満ちた美しい大地のイメージや、この世のものではないと思ってしまうほどの豊かな色彩がどこまでも広がっていくような神聖さがあり、思わず手を合わせそうになるほどだと感じています。
迷いや葛藤を抱えながらも凛々しく歩みを進めていくような歌詞に、自分自身も鼓舞されるように歌いました。
人々がロボットである「MIRU」とどのようにどんな関係を築いて、どんな道を選ぶのか。そして「愛詩」という楽曲がどのように物語に寄り添っていくのか、自分もアニメの放送を心待ちにしています!
理芽
初めまして、『未ル』のOP主題歌を担当させていただくV.W.Pの理芽です!
「愛詩」は本アニメに紐づくのですが、「未来は自分たちの手でつくれるんだ!」という希望を持った前向きになれる曲です。人生の中で色々な困難や葛藤に誰しもが出くわすと思うのですが、「どんな壁にぶつかろうとも、それでも私は私らしく生きて行くんだ!これこそが人生だ!」というポジティブな思考にぜひなってほしいな、という気持ちを込めて歌いました。今悩みを抱えている方には特にぜひ観ていただきたいアニメであり、聴いていただきたい主題歌になっております!
アニメの中のように時空は越えられない、私たちと皆さんは一見別次元のような存在に感じるかもしれませんが、そんな異なる世界線でも皆さんにそっと少しでも寄り添える存在でありたいなと、このアニメを通じて思いました。
『未ル わたしのみらい』是非ともお楽しみに!
ヰ世界情緒
「愛詩」を歌わせていただきました、V.W.Pのヰ世界情緒です。
神聖なメロディーから始まるこの楽曲は、命の始まりを感じさせるような柔らかな広がりで満ちていて、曲に導かれるように、どこまでも飛んでいけるような高揚感を胸に、歌を形にしていきました。
わたしにとって、未来というのはどこか微細な泡の集合体のように感じることがあります。その境界線がどんな形をしているのかは誰も知らない。けれどその中でわたし達がもがいた跡は、必ずその泡のひとつになって、明日を作っていく。わたし達の歌も、いつか、どこかの誰かと重なり合いながら、未来になっていく。その時、曲を受け取ってくれた、あなたのそばにあるのは”愛”であったらいいな、という思いを込めて歌わせていただきました。
わたしは人が形作っていく、文化が好きです。人が影響を与え合い、未来に繋いできた、様々な思想や技術、それらに名前が付いていって、歴史になる。何かが違えば異なるものが生まれ、わたし達はまだその姿を知らない。人や思いには、間違いなく無限の可能性がある、とわたしは思います。
宙に消えていく言葉のひとつひとつも、きっと全てが、未来を作っている。100年前に無かったものが今にはあって、100年前には感じられなかったものがここにはある。この先には何があるのか、出来るだけ長く、わたしは見届けてみたいです。
『未ル』はきっと、そんな”今”を生きるわたし達の背中を押してくれるはずです。アニメを通して様々な未来の一端を見ることが出来ること、わたしも皆さんと一緒にとてもワクワクしています。
春猿火
春猿火です。
今回TVアニメ『未ル』のOP主題歌をV.W.Pが務めさせていただきました。オムニバス形式のアニメという事でそれぞれどんな物語が紡がれていくのかとても楽しみな気持ちでいっぱいです。
そんな希望に満ち溢れたわくわくとした気持ちを抱きながら今回「愛詩」という楽曲を5人で紡がせていただきました。
きっと皆さんの心が揺さぶられるような、壮大で色んな場所に連れて行ってくれるような曲だなと感じます。アニメとあわせて是非お楽しみください。
幸祜
こんにちは、『未ル』のOP楽曲「愛詩」を歌わせていただきましたV.W.Pの幸祜です。
出だしから壮大感のあるハーモニーがあり、どこか”祈り”を感じるようなフレーズになっています。この祈りは「この歌で誰かに寄り添いたい」という気持ちを持って歌唱させていただきました。『未ル』もロボットと人間が触れ合っていく中でどう寄り添っていくのか、お互いにどう求め合い支えていくのか、すごく観るのが楽しみです。
こうして今があるのは過去も現在も誰かに勇気をもらい葛藤して生きてきた方々がいるからこそ、私達は今を生きることが出来ていると思っています。これからもそういう強い意志を受け継いで未来へ繋げていけるよう、サビの疾走感と「一歩、一歩ずつでも生きてく」という歌詞で誰かの背中を押していきたいし、楽曲も合わせてアニメに彩りを添えられたら嬉しいです。