2022.10.18
サステナブルな暮らしとは?私たちにできること・生活の具体例を紹介
SDGsが注目を集める中、日々の生活の中でサステナブルな暮らしを実践しようという動きが広がっています。しかしその一方で、「そもそも、サステナブルってどういう意味?」「個人の生活にどうやって取り入れればいいのか分からない」と感じている方も多いのではないでしょうか?
ヤンマーグループでは2022年6月に、「YANMAR GREEN CHALLENGE 2050」を発表。「循環する資源を基にした環境負荷フリー・GHG(温室効果ガス)フリーの企業になること」を目標に、「A SUSTAINABLE FUTURE」の実現に向けた活動をより一層強化することを宣言しました。
今回のY mediaでは、改めてサステナブルの意味を解説しながら、身近な衣食住の観点から、サステナブルな暮らしを実現する具体的なアイデアについてご紹介します。
サステナブルな暮らしとは?
サステナブルな暮らしを紐解くために、まずはその語源である、サステナブル(Sustainable)、サステナビリティ(Sustainability)の意味を知っておきましょう。
サステナブル(Sustainable)には、「持続可能な」のほかに「維持(持続)できる」「持ちこたえられる」「耐え得る」という意味があります。さらに、サステナビリティ(Sustainability)には、「〜できる能力」を意味する「ability」が付いています。
こうした言葉の意味を見ていくと、サステナブルの本質は、「失われつつある資源を現役世代が維持し、未来に手渡すことができる能力」ということが分かります。
そして、この「失われつつある資源」に値するのが、私たちが生命を維持する上で欠かせない、自然環境や経済、社会です。
つまり、サステナブルな暮らしとは、私たちの暮らす地球の「環境」「経済」「社会」が、この先もずっと続いていく仕組みをつくること。そのための暮らしの工夫ということになります。
サステナブルな暮らしが求められる背景
では一体なぜ、これほどまでにサステナブルな暮らしが注目を集めるようになったのでしょうか?
サステナビリティという言葉が世界的に使われるようになったのは、1987年。「環境と開発に関する世界委員会」が、「Our Common Future」という報告書の中で、「サステナブル=ディベロップメント(持続可能な開発)」を中心的な概念として取り上げたことがはじまりだと言われています。
当時の報告書において、持続可能な開発は次のように定義されました。
「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」
参照:持続可能な開発(Sustainable Development)外務省 より
「持続可能な開発」の中心は、今を生きる現役世代と未来を生きる将来世代との公平性です。この概念には、「今を生きる現役世代の利益のために、未来を生きる将来世代の利益を阻害してはならない」という強いメッセージが込められています。これはつまり、経済活動のために何らかの開発を行う際には未来の環境を守るという視点を持たなければならないということです。
実は今私たちが暮らす地球は、急激な機械化による大気汚染、地球温暖化による気候変動や自然災害といったさまざまな問題を抱えています。
このままでは、今を生きる現役世代の利益のために、未来を生きる将来世代が犠牲になってしまいます。これでは、持続可能な社会とは言えません。
そこで、こうした地球上の問題を解決するため、2015年に、国連サミットにて「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」が採択されました。SDGsは日本語に訳すと「持続可能な開発目標」という意味で、まさにサステナブルの考え方を体現しています。SDGsの採択をきっかけに、国だけではなく、さまざまな企業も地球上の問題解決に取り組み始めました。次第に新聞やテレビでもSDGsにまつわるニュースが多く取り上げられるようになり、個人の生活の中にもサステナブルな考え方を取り入れようという動きが広まっています。
SDGsの17の目標
SDGsでは「誰一人取り残さない」という理念のもと、持続可能な社会の実現に向けて、2030年までに達成すべき17の目標が掲げられています。
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう
私たちの暮らす地球の「環境」「社会」「経済」が将来もずっと続いていく仕組みをつくっていくためには、政府や企業の努力だけではなく私たち一人ひとりがサステナブルな暮らしを実践し、未来の地球を守っていかなければなりません。
次の記事では、これからはじめてSDGsを学ぶ方に向けて、SDGsの17の目標と私たちにできることを分かりやすくご紹介しています。サステナブルな暮らしを実践するために、「SDGsについて詳しく知りたい」という方はぜひ併せてご覧ください。
SDGsとは?17の目標と私たちにできることを簡単&わかりやすく解説!
「サステナブル」と「エコ」との違い
サステナブルと似た言葉に、エコがあります。地球環境の話題になるとよく目にするこの「エコ」という言葉は、「生態学」「自然環境保護運動」の意味を持つエコロジー(ecology)に由来しているようです。
もとを辿れば、私たち人間も生態系の一員。つまりエコには、人間が生活する上で、地球環境を破壊せず共存しようというメッセージが込められています。一方、サステナブルは「持続可能な」という意味。地球環境はもちろんのこと、経済活動や社会問題などエコよりも広い視点で、地球上の問題を解決しようという考え方です。
エコが地球環境にフォーカスしているのに対し、サステナブルは地球環境の他、経済活動や社会全体にフォーカスしている点が大きな違いと言えそうですね。
サステナブルな暮らしを送るための具体例・できること
サステナブルは地球環境、経済活動、社会全体にフォーカスしているとお伝えしました。しかし、サステナブルを大きな規模で捉えると、結局何をすれば良いのか分からなくなってしまうこともあるでしょう。
そんな時におすすめなのが、サステナブルを身近な衣食住に当てはめて考えてみること。そして一つひとつのアクションをできるだけ小さくして、簡単なものからはじめてみることです。
ここからは「ファッション」「食事」「住宅」の3つの項目別に、サステナブルな暮らしを送るための具体的なアイデアをご紹介します。もちろん、はじめから完璧を目指す必要はありません。生活の中で興味のあること、好きな分野の中から、サステナブルな暮らしを取り入れてみてください。
サステナブルな暮らしの具体例 その1:ファッション
サステナブルな暮らしのスタートは、衣食住の「衣」です。もともと衣服には主に、雨風や寒さから体を守るという役割がありました。しかし、生活が豊かになり、一枚あたりの洋服が安価で買えるようになった現代では、おしゃれを楽しむといった娯楽的な要素が強くなってきているように感じます。
一枚あたりの洋服の価格が安くなる一方で、一着あたりの着用年数も短くなっています。安い服をたくさん買って、気に入らなくなったら捨てればいい。そしてまた新しい洋服を買う。こうした大量生産大量廃棄が主流になったことで、衣服の廃棄による環境負荷が懸念されています。
実際に「クローゼットには着ていない洋服があるのに、また新しい洋服を買ってしまった」「セールで安くなっていたので、買わないと損だと思った」など、必要以上の洋服を持っている人もいるでしょう。
環境省によると、可燃ごみ・不燃ごみに出される衣類の量は年間約50万トン。そのうち再資源化される割合はわずか5%で、残った衣類はそのまま焼却・埋め立て処分されています。
サステナブルな暮らしを送るためには、一度クローゼットの中を見直して、洋服やおしゃれと上手に付き合う方法を模索することが大切です。
参照:サステナブルファッション_環境省より
今持っている服を長く大切に着る
ファストファッションの登場によって、見栄えがよく機能性にも優れた洋服が安く手に入れられるようになりました。一着あたりの単価が安いため、ついついまとめ買いをしてしまうという人も多いでしょう。
しかし、私たちの体は一つだけでワンシーズンに着用できる洋服は限られています。必要以上に洋服を手に入れても、古くなったり着なくなったりしたら、いつかは廃棄しなければなりません。当然のことながら、洋服をたくさん持っている人ほど、一枚一枚のメンテナンスが行き届きにくくなり、廃棄量も増えてしまいます。
だからこそ、サステナブルな暮らしを送るためには「洋服を買う」という最初のアクションを見直すことが大切です。まずは、自分のライフスタイルからワンシーズンで、本当に必要な洋服の枚数を考えてみましょう。そして、生活に必要な洋服の数が分かったら、むやみに新しい洋服を買い足さないことです。素材に応じて適切にケアすれば、洋服の寿命は長くなります。衝動買いをやめ、今ある洋服を長く大切に着ることも、サステナブルな暮らしに向けた立派なアクションになります。
リユース・レンタル・シェアでファッションを楽しむ
「洋服は新品でなければならない」そんな思い込みを持っていませんか? フリマアプリやリサイクルショップ、フリーマーケットには、憧れのブランドの洋服を手軽な値段で購入できたりといったメリットがあります。
また、パーティードレスや浴衣など、年に数回しか着ないアイテムは、あえて購入せず、必要になった時だけレンタルやシェアリングサービスを活用するのもよいでしょう。新品を購入するよりもリーズナブルに、質のよい衣服を身につけられるかもしれません。最近ではスタイリストによる着こなしアドバイスが受けられるサービスも登場しているので、上手に活用すれば少しのコストで自分に似合うファッションが見つかるはずです。
ぜひリユース・レンタル・シェアを組み合わせながら、サステナブルファッションを研究してみてください。
環境にも生産者にも配慮された商品を買う
新しく洋服を購入する際には、商品の値段や機能性だけではなく、洋服がつくられるストーリーにも目を向けてみましょう。
ストーリーを知る方法のひとつに、「フェアトレード」があります。フェアトレードとは、経済的に貧しい国にいる生産者と経済的に豊かな消費者が対等な立場で取り引きできる仕組みです。
日本では発展途上国で生産された洋服が、驚くほど安価で売られています。しかしその一方で、こうした安価な洋服作りを支える生産国では、環境破壊や長時間労働、児童労働などさまざまな課題があります。持続可能な社会を実現するためには、自然環境への配慮はもちろん、労働環境の改善や正当な対価が必要です。
素材から流通まで、人と環境に配慮された「国際フェアトレード認証ラベル」の洋服を購入する、再生素材・オーガニック素材を選ぶなど、買い物を通して洋服の生産ルートに関心を向けてみましょう。
どのように誰の手によってつくられたか、洋服が手に届くまでのストーリーを知ることで、一着一着の洋服を大切にしたいという気持ちが芽生えてくるかもしれません。
サステナブルな暮らしの具体例 その2:食事
続いては「食」です。食べ物は私たちが生きていくために欠かせないエネルギーですが、世界には食べ物が十分に得られず栄養失調で苦しんでいる人がたくさんいます。一方で、日本の食品廃棄量は年間約600万トン。これは日本人全員が毎日お茶碗一杯分の食べ物を捨てた総量に当たると言われています。
ここで「食べ物を残したり捨てたりすることが、なぜ世界の問題とつながるのだろう?」と疑問に思った方もいるでしょう。
確かに、出された食事を残さず食べたからといって、飢餓で苦しむ人々の空腹が満たされるわけではありません。
しかし、日本は多くの食材を海外から輸入しています。つまり日本で食べ物を残したり粗末に扱ったりすることは、間接的に世界の食料を無駄にしているということになります。それは、未来を生きる将来世代の貴重な資源を奪っているということでもあります。これでは、持続可能とは言えません。
では、サステナブルで健康な食生活を送るために、私たちはどんな具体的なアクションを起こせば良いのでしょうか?
家庭系食品ロスを減らす
まだ食べられるのに、捨てられてしまう食べ物のことを食品ロスと言います。日本の食品ロスは大きく二つに分けられます。一つは家庭の食べ残しによる家庭系食品ロスです。
ファッションの分野と同様に、やはり食の分野でも「食材を買う」という最初のアクションが肝心です。
みなさんはスーパーに行って、こんな気持ちになったことはありませんか?
「家にどんな食材があったっけ? 分からないけれど、とりあえず買っておこう」
「野菜やお肉が安くなっているから、たくさん買っておこう」
もしもそうだとしたら、要注意です。必要以上に買いすぎて、食べ切る前に賞味期限や使用期限が過ぎてしまう、という場合もあります。また、早く食べ切らないと焦るあまり、食べ過ぎてしまうこともあるでしょう。
毎回余分な食材を買ってしまうという方は、食べ残しだけでなく買い物の仕方から見直してみてください。たとえば、冷蔵庫の中身を確認してから買い物に出かけることで、食品の重複購入を防ぐことができます。ほかにも、まとめ買いをやめて、その日のうちに使い切れる量だけ購入すれば、毎日フレッシュな野菜やお肉が食べられます。
もしも平日に仕事をしていて、なかなか買い物に出かけられないなら、冷凍庫を活用するなどして、食材を長期保存できるように工夫してみてください。
家庭から出る食品ロスは、全体の半分を占めているため、これらを限りなく減らすことがサステナブルな暮らしを送る鍵になります。
事業系食品ロスを減らす
食品ロスのもう一つは、小売店などの売れ残りによる事業系食品ロスです。小売店での売れ残りや規格外品が該当するため、一見私たち個人にできる取り組みはないように思えます。しかし、そんなことはありません。
事業系の食品ロスを減らす大きなアクションがあります。それが、商品棚の手前にある商品を選ぶ「てまえどり」です。一般的に小売店の商品棚は、賞味期限が短いものほど手前に並んでいます。同じ金額を支払うなら、少しでも賞味期限の長いものを、とつい奥にある食品に手を伸ばしていないでしょうか。 しかし、購入後にすぐに食べるとしたら、賞味期限が短くても長くても品質に問題はないはずです。
最近では賞味期限が近くなった食品を「おつとめ品」として値引きして売っているスーパーも増えてきました。環境だけでなく、お財布にも優しいのが嬉しいポイントです。ぜひ今日から実践してみてください。
地産地消・旬産旬消でおいしく健康に
サステナブルな食生活の実践として、地産地消や旬産旬消が挙げられます。まずは地産地消です。地産地消には、地元で生産されたものを地元で消費するという意味があります。
地元で生産された食材を食べると一体何が良いのでしょうか。そのヒントは、食品の輸送・保存にかかるコストにあります。たとえば北海道で採れた野菜をその日のうちに北海道の市場で販売した場合と、数日間かけて東京都内のスーパーに運んで販売した場合であれば、後者の方が遠くに運んでいる分、より多くのエネルギーを必要とします。
住んでいる地域によっても異なりますが、日々の買い物で地産地消を心がけることで、郵送や保存にかかるエネルギーやCO₂(二酸化炭素)の排出量を削減できます。
続いて、旬産旬消です。自然の中で育てた野菜や果物、魚介類が沢山採れる季節のことを、食べ物の「旬」と言います。たとえば、春にはイチゴや菜の花、タケノコ、夏にはキュウリやトマトなどの野菜、秋にはサンマや栗、冬には白菜やみかんなどが旬を迎えます。
旬の食材はおいしく、安く、おまけに栄養価も高い。ぜひ、地産地消・旬産旬消を取り入れて、季節や地域の気候風土を感じてみてください。
サステナブルな暮らしの具体例 その3:住宅
サステナブルな暮らしの最後は「住」です。家の中を見渡すと、リビングやキッチン、浴室などさまざまな場所でエネルギーが使われていることに気付くでしょう。誰もいない部屋の電気がつけっぱなしだったり、水道の蛇口から水が漏れていたりするかもしれません。
サステナブルな暮らしを実践するためには、家族の協力が不可欠です。特に住居は共有スペースですから、一人の努力だけでは思うように進まないこともあるでしょう。
同居している家族がいるなら、ぜひ声をかけて一緒に取り組んでみてください。今、地球で起きていること、なぜサステナブルな暮らしが大切なのかが分かれば、自分にできることはないかと、家族が積極的にアクションを起こしてくれるようになるかもしれません。
Y mediaでは、環境問題を勉強する方に向けて、地球温暖化やSDGsの取り組みをわかりやすくまとめています。ぜひこちらもチェックして、家族みんなでサステナブルな暮らしに挑戦してみてください。
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エネルギーを大切に使う
毎日電気がついた家で暮らすこと。蛇口をひねれば綺麗な水が出ること。これらは、地球全体で考えると当たり前の生活ではありません。
生活に必要な電気やガスをつくるためには、石油や石炭、天然ガスなどの資源が必要です。そして、これらの資源には限りがあります。たとえば、石油や天然ガスはあと50年ほど、石炭はあと100年で枯渇すると予測されています。「快適に暮らしたいから」と電気やガスを無駄遣いしていると、ますます資源は枯渇してしまうでしょう。
だからこそ、エネルギーは効率的に無駄なく使うことが大切です。使っていない電気をこまめに消す、夏は涼しい格好で過ごしエアコンの温度を下げすぎない、水道は出しっぱなしにしないなど、今日からできることはたくさんあります。
最近では、便利な家電が次々と登場し、多くの電力を消費しています。上手に活用すれば、掃除の手間を省けたり、家族と過ごす時間が増えたりするでしょう。しかし、便利さを追求する生活が必ずしも豊かであるとは言い切れません。
たとえば、お掃除ロボットに頼るのをやめて、休日は家族みんなで家中をピカピカに拭き上げる。天気の良い日は乾燥機を使うのをやめて、太陽の光で洋服を乾かす。一見不便に思えるかもしれませんが、便利な家電から距離を置き、あえて体を動かすことで、スッキリとした気持ちになったり、健康的な暮らしを送るきっかけになったりするかもしれません。
光熱費が家計を圧迫しているなら、家族みんなで夜型から朝型の生活に切り替えてみるのも手です。夜遅くまで電気をつけっぱなしにする必要がなくなるので、電気代の節約にも繋がります。
規則正しく健康な生活は、エネルギーを大切にするサステナブルな暮らしに繋がっているとも言えるのではないでしょうか。
再生可能エネルギー電気に切り替える
先ほど、電気やガスをつくるためには、石油や石炭、天然ガスなどの資源が必要だとお伝えしました。サステナブルな暮らしに向け、次にできることは、普段使っている電気を環境負荷の少ない再生可能エネルギーに切り替えることです。
現在、日本においては火力発電が多くの割合を占めています。火力発電では、石油や石炭といった化石燃料を燃やして電気をつくりますが、その過程でCO₂をはじめとした温室効果ガスを大量に排出します。一方、太陽光や風力、地熱、バイオマス、水力といった再生可能エネルギーによって発電すれば、CO₂は排出されません。つまり、再生可能エネルギー由来の電気に切り替えることで、CO₂排出量が実質ゼロの電気を使えるようになります。
こうした電気の脱炭素化は、長年コストの高さが課題でした。しかし近年は、再生可能エネルギーの発電設備の価格は少しずつ低下しています。
それにより、各社メニューによっては切り替え前と同等程度の料金で利用できるケースも増えています。
住まいの電気を再生可能エネルギーに切り替えるための手順は次の3つです。
1.再生可能エネルギー電気プランを実施する事業者を選択する
2.申し込みをする(新しく契約した事業者が現在の電力会社の解約手続きを行う)
3.利用開始
参照:再生可能エネルギー導入方法(環境省)より
再生可能エネルギーへの切り替えが効果的な理由は、毎日必ず使用するものなので、一度手続きをすれば、継続してCO₂排出量を削減できるようになるからです。WEBやスマートフォンで簡単に切り替えができるので、ぜひ積極的に切り替えてサステナブルな暮らしを実現しましょう。
持続可能な社会の実現に向けたヤンマーの取り組み
「A SUSTAINABLE FUTURE」をブランドステートメントに掲げるヤンマーグループでは、次の4つの社会を実現するために、様々な活動に取り組んでいます。
食品ロスに向けた取り組み
サステナブルな暮らしに向けて、ワクワクできる心豊かな体験を|まとめ
今回のY mediaでは、サステナブルの意味を改めて解説しながら、身近な衣食住の観点から、サステナブルな暮らしを実現する具体的なアイデアについてご紹介しました。この記事が、みなさんのサステナブルな暮らしのヒントになれば幸いです。
最後になりましたが、サステナブルな暮らしとは、決しておしゃれや快適な住まいを諦めたり、食べたいものを我慢したりすることではありません。
サステナブルの中心は、今を生きる現役世代と未来を生きる将来世代との公平性。それは、今の地球も未来の地球も良くしていこうという前向きな姿勢です。
本当に必要なのは、ちょっとした工夫や知恵で、毎日の暮らしを楽しむこと。
まずは興味のある分野から、少しずつサステナブルな暮らしをはじめてみませんか?