CSR・環境
VISION03 食の恵みを安心して享受できる社会

VISION03食の恵みを安心して享受できる社会

目指す姿

おいしく安全で栄養豊富な食料を、世界中いつでもどこでも。あらゆる人が、もっと健やかに生活できること。

VISION-03の社会を実現するために貢献できる主な製品・サービス

食のバリューチェーン

食のバリューチェーン

営農計画をはじめ、土づくり、育苗、移植、収穫から販路の獲得までをつなぐ、食のバリューチェーンをトータルでサポートし、農業を魅力ある産業“食農産業”へと発展させていきます。

関連する主なSDGs

SDGs2、3、4、8、12、14、15

VISION-03に関連し解決すべき社会課題

グローバルイシューと個別テーマ

事業活動を通じた貢献

ヤンマー舶用システム株式会社

関連する主なSDGs

養殖マグロなどの計数を高精度に行える「自動魚数カウントシステム」を開発し養殖作業の効率化に貢献

顧客の課題

水産資源の需要拡大にともない、世界における漁業、養殖業の生産量は増加し続けています。そうしたなか、現在行われている養殖業の計数作業は多大な労力が必要となっています。たとえば、クロマグロの養殖では、天然の小型マグロ(ヨコワ)を畜養種苗として受け入れる際、世界的な資源管理のため正確な数の報告が求められています。ただ、現在マグロの計数方法は、撮影した水中映像をもとに目視で計測する方法が主流で、効率化がひとつの課題となっています。

ソリューション

ヤンマー舶用システムが開発した「自動魚数カウントシステム」は、「目視での計数作業が大変」という養殖業の顧客からの声をきっかけに、2017年からプロジェクトが始まりました。

コアとなる画像認識と処理技術は、ヤンマーグループの中央研究所が独自開発し、専用設計の水中カメラおよび画像処理PCなどのハードウェアを含めた統合システムを開発しました。

「自動魚数カウントシステム」は、映像データをもとに学習する機械学習を活用しています。さまざまな環境下においても画像認識精度を安定させるため、データセットを拡充させたうえで機械学習を進め、想定している最適な条件下では98%以上の精度でマグロの自動カウントに成功しました。

自然環境下で確実に自動計数処理を行うための「最適な条件下」により近づけるため、明るさやカメラ角度の調整が可能です。また、システムとして魚影を認識しづらい状況になったとき、操作画面上に状況を表示したり、自動処理した映像を作業者が手動で補正する機能を搭載したりすることで、効率的に正確な計数ができるよう考慮したシステムとなっています。

また、システム機材一式を養殖の現場で使用でき、水中の様子を撮影しながら、リアルタイムでの計測も可能で、現場で解析・計数結果の確認ができるようになっています。

自動魚数カウントシステムの画面イメージ
自動魚数カウントシステムの活用イメージ

提供価値

養殖業における作業の効率化に貢献することで、養殖業そのものの持続可能な発展につながるとともに、適切な海洋資源(天然魚)の維持にも貢献できます。

ヤンマーアグリ株式会社

関連する主なSDGs

重量野菜のかぼちゃ収穫作業を手作業から解放する加工業務用かぼちゃ収穫機を開発

顧客の課題

重量野菜であるかぼちゃの収穫作業は、機械化が進んでおらず、茎葉とかぼちゃを切り離す作業から、鉄コンテナへの収容作業に至るまで、そのほとんどが手作業で行われています。また、生産者の高齢化も進んでいることから、こうした重労働を行える作業者の確保は困難となっており、作付面積や生産量は減少傾向にあります。

ソリューション

鉄コンテナへの収容イメージ

ヤンマーアグリは、かぼちゃ収穫作業の軽労化を図るため、トラクター牽引式の加工業務用かぼちゃ収穫機を訓子府機械工業と共同開発し、2021年9月から販売を開始します。

かぼちゃ収穫機は、うね上で風乾しておいたかぼちゃを、コンベアとパドルで拾い上げ、傷つけることなく搬送、収容することができます。さらに、コンベア先端部に配置した回転刃で茎葉を切断するため、収穫機へ茎葉が絡みつかず、収穫作業がスムーズに行えます。また、チルト機構を採用することにより、収容用鉄コンテナの角度が調整可能となり、鉄コンテナに収容されるときのかぼちゃへのショックを和らげ、傷や割れなどを軽減します。すべての作業を手作業で行う場合に比べ、かぼちゃ収穫機の作業能率は約3倍となり、収穫作業における負荷を大きく軽減できます。

なお2021年度は、北海道地区限定のモニター販売のみとなります。

加工業務用かぼちゃ収穫機「KYP-900」
加工業務用かぼちゃ収穫機「KYP-900」

提供価値

生産者の高齢化や人手不足の解決を通じて、国内における質の高い生産物の収穫量アップや、食料自給率の向上に貢献できます。

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