YESSA 一般社団法人ヤンマー資源循環支援機構

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助成先一覧

<研究テーマ>
コメ濃縮タンパクの利用による資源循環型養魚飼料の開発に関する基礎的研究

研究の概要
コメ由来の資源を最大限利用可能な養魚飼料の開発を最終目的として、コメ濃縮タンパクのタンパク源としての利用性を評価する。
研究者 :
東京海洋大学 学術研究院 芳賀 穣 准教授
助成期間:
2018年4月1日~2019年3月31日
助成額 :
140万円

研究の成果についてうかがいました

Q1:完了報告書の「今後の予定」に記載された、計画通りの展開はできましたか?
課題として、米濃縮タンパク(RPC)を①10%以上配合した場合の性能低下、②国産RPCの入手、③酵素処理などによる性能改善をあげました。課題①、②については解決していません。③について酵素処理の効果を検討し、酵素剤で処理するとかえってタンパク質や脂質の消化率が低下すること、一方リンの消化率が改善できることが示唆され、リンについては利用性が改善できることが示唆されました。
Q2:助成研究で得られた成果は、現在の研究活動にどういった形で活かされていますか?
ウクライナ戦争の影響で世界の穀物価格が上昇していますが、米については生産地がアジア地域で消費地もアジア全域にあり、世界の穀物価格の変動と連動しにくい作物です。国産の飼料原料が強く求められている背景は変わっておらず、潜在的な研究需要が高いままです。研究を通して、植物性タンパク質濃縮物でもRPCのように消化性が比較的低いものがあるということは、ネガティブなことであるものの新たな発見でした。なお、RPCの研究テーマを与えて博士課程を修了した修士課程の学生1名と博士課程の学生が1名おり、本学の教育にも有用でした。

(2023年2月ヒアリング)

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