助成先一覧
<研究テーマ>
採卵鶏におけるオリーブ剪定樹葉の飼料化の研究
- 研究の概要
- 採卵鶏の飼料にオリーブ剪定樹葉を添加し、オリーブ葉に含まれる機能性成分が移行した鶏卵を生産することを目指す。
- 研究者 :
- 佐賀大学 農学部 和田 康彦 教授
- 助成期間:
- 2018年4月1日~2019年3月31日
- 助成額 :
- 60万円
研究の成果についてうかがいました
- Q1:完了報告書の「今後の予定」に記載された、計画通りの展開はできましたか?
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ゴトウ130という鶏種の飼養試験の成績を取りまとめました。血液の生化学検査の結果では、オリーブ葉添加で総コレステロールと中性脂肪が減少しました。オリーブ区の卵黄は、コントロール区の卵黄よりも旨味に関係するアスパラギン酸、グルタミン酸、甘味を有するグリシン、アラニンなどの成分が高くなっていました。オリーブ葉添加により、採卵鶏の腸内細菌叢が変化しオリーブ葉にプレバイオティクスとしての働きがある可能性が示唆されました。盲腸のRNA-Seqの結果からは、オリーブ葉添加は採卵鶏の盲腸において免疫関連遺伝子の発現量に負の影響を与えると考えらます。
- Q2:助成研究で得られた成果は、現在の研究活動にどういった形で活かされていますか?
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本助成によりオリーブ葉添加のゴトウ130の飼養試験が実施でき、様々な研究成果が得られました。
(2023年2月ヒアリング)
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