助成先一覧
<研究テーマ>
微細気泡技術を用いた未利用資源からのリン回収技術の検討および地産地消のリン資源リサイクルシステムの構築
- 研究の概要
- ほぼ全量を輸入に頼っているリンは、産出国の資源囲い込みなどにより入手が不安定になってきているため、微細気泡技術を用いて下水汚泥焼却灰などの未利用資源からリンを回収し、肥料原料として評価する。また、微細気泡技術を用いることによるほ場への付加効果について検討し、地産地消のリン資源リサイクルシステムの構築を目指す。
- 研究者 :
- 愛媛県立衛生環境研究所 平山 和子 科長
- 助成期間:
- 2017年4月1日~2018年3月31日
- 助成額 :
- 160万円
研究の成果についてうかがいました
- Q1:完了報告書の「今後の予定」に「植物の生長への影響を確認しながら、より効果的な微細気泡と未利用資源の活用についての検討と情報発信を行う。」と記載されていますが実施できましたか?
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より効果的な微細気泡の活用については、諸事情により試験に使用した気泡発生方法以外の比較・検討をするまでに至りませんでしたが、未活用資源の活用(下水汚泥焼却灰からのPO4溶出・利用)については、これまでの成果物より有害金属の混入を抑えることができ、ほ場に施用しても生理障害などの悪影響のない回収リンを得ることができました。
なお、未活用資源の活用については、一般県民・事業者を対象とした「愛媛の3Rフェア」、全国環境研協議会主催の研究発表会や会誌において未活用資源の現状を踏まえながらその活用技術として情報発信を行いました。
- Q2:助成研究で得られた成果は、現在の研究活動にどういった形で活かされていますか?
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2020(令和2)年度に内部異動により未利用資源の活用に係る研究などに携わることができなくなったため、自らが継続して研究することはできなくなりましたが、同じ目的を有する他機関の研究者や事業者と当該事業で得られた知見の共有や意見交換などを行っています。
(2021年11月ヒアリング)
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