研究の概要

今まで利用されていなかった海産ミドリムシに着目し、他の海産微細藻類に比べて多量の多価不飽和脂肪酸（EPAやDHA）を含有していることを明らかにした。多くの栄養源を必要とする海産ミドリムシの培養を、窒素やリンを多く含む海洋深層水を培養液のベースとして利用することにより、海産ミドリムシ培養による多価不飽和脂肪酸の大量生産システムの構築を目指す。

研究者　：

東北大学 農学部　西谷 豪　助教

助成期間：

2017年4月1日～2018年3月31日

助成額　：

180万円

研究の成果についてうかがいました

Q1：完了報告書の「今後の予定」に記載されている、助成研究中に未達成であった海洋深層水を用いた培養実験については、取り組まれたでしょうか？

今後の予定を報告後、当初予定していた「海産ミドリムシ」から別の種類の藻類にターゲットを切り替えました。そのため、海産ミドリムシの培養条件の検討や、海洋深層水を用いた培養はまだ実施できていません。今後、予算や人員が確保されれば、海産ミドリムシの研究を継続する予定です。

Q2：助成研究で得られた成果は、現在の研究活動にどういった形で活かされていますか？

海産ミドリムシの現場における出現動態や培養における脂肪酸組成などが当該研究で明らかとなり、他の多くの微細藻類と比較することが可能となったことに活かされています。

Q3：研究継続を断念された原因をお教えください。

予算と人員が確保できず、やむなく研究を中断することになりました。

（2021年11月ヒアリング）