営農情報
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応援!上手に野菜づくり
政府による減反政策が廃止され、いま農業経営は選択の時代に入ってきました。
より多くの収益を上げるため、米だけでなく畑作にも取り組んで、土地を有効活用する農家が増えてきました。
そこで今回は、転換畑や畑地で必要な排水対策や、上手にラクに野菜づくりに取り組んでおられる農家の方々をご紹介します。
野菜栽培へのシフトが進む背景
農業産出額に占める野菜のウエイトが増加傾向に!
2016年は、農業総産出額、生産農業所得ともに2年連続で増加している。野菜の産出額は、近年は2兆円台前半で推移し、2016年は、前年に比べ1,651億円増加し、2兆5,567億円(同6.9%増加)となった。
要因としては、安心安全を求める消費者の健康志向や本物志向、環境意識の高まりなどから、国産野菜の需要へと結びついている。
このような背景から、国も様々な施策で野菜生産をバックアップしており、各地で転作・畑作で野菜づくりの取り組みに弾みがついている。
農業生産額の年度別推移(分野別)
![2022年加工食品の原産地表示が義務化。さらに野菜が伸長!](/ltc/jp/agri/agri_plus/information/img/e122a1c74c/img_094_02.jpg)
- ※資料:農林水産省「生産農業所得統計」
加工・業務用野菜の実需者における国産野菜の利用に関する意向
![国産野菜を利用したい 65.6%](/ltc/jp/agri/agri_plus/information/img/6cea4a46c6/img_094_03.jpg)
- ※資料:農林水産省「加工・業務用野菜をめぐる現状」(2013年1月)
- ※有効回答率(63.9%)を(独)農畜産業振興機構にて算出した割合(資料:農林水産省 2011年1月調べ)
上手に野菜をつくるには、自分のほ場の状態を知ろう!(土壌診断)
作物の生育に最適な、土壌環境づくりを目指すために、まずはほ場の健康診断を!
- 土壌養分の過不足
- 微生物のバランス
- 適切な排水対策
- 特別栽培・有機栽培の認証取得
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- ※ヤンマーの土壌診断には「簡易土壌診断」と、専門家のアドバイスが受けられる「本格土壌診断」があります。
畑地での野菜づくりに必要な農業技術
①排水対策
転換畑や畑地で野菜をつくる際に、大切なことは排水対策である。手間やコストは多少かかるが、溝掘機による明きょや、プラソイラやサブソイラによる簡易暗きょ、ベッドマイスター(高うね整形機)などによるうね立てなどを組み合わせ、排水性の高いほ場づくりが重要。
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②地力維持(土づくり)
有機物を投入し、土壌微生物を活性化すると、地力窒素の増加、病害抑制、透水性・保肥力の改善など地力維持効果がある。作業としては、マニアスプレッダによる堆肥散布、有機ブロードキャスタ・コンポキャスタなどによる有機資材と化成肥料の混合散布が有効。
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③省力化・労力軽減
転換畑での野菜栽培のポイントは、排水対策や土づくりだけではない。高齢化が進む現状では、稲作で乗る農業に慣れた体に、腰をかがめての移植や収穫などの作業は負担が大きい。乗用機械による省力化・労力軽減への対応も現実問題として外せない要素だ。
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