2018.09.19

トラクターの中をのぞいてみよう!ヤンマーミュージアムで「バラしてみた!展」を開催

8月11日~31日の間、滋賀県長浜市のヤンマーミュージアムでは、トラクターを分解して内部を見せる「バラしてみた!展」を開催しました。今回初めての試みでしたが、普段は見ることのできないトラクターの内部を見られることもあり、多くのご家族の皆さまに遊びに来ていただきました。

機械は分解することで、その機能や仕組みを理解することができます。今回のイベントでは、トラクターYT3と、その搭載エンジンのエンジン3TNVを分解して展示を行いました。

まず、エンジンの中をバラしてみます。

立形水冷4サイクルのこのエンジンは、トラクターだけでなく様々な産業用機械に搭載されているモデルです。

エンジン内部を機能別に分け、燃料噴射機能を持つ燃料系統、動力のもととなるピストン系統、吸排気の機能の動弁系統、エンジンを冷ます冷却系統を展示。

↑燃料系統は、エンジンによるエネルギーを生み出すもととなる燃料をつかさどる部分です。

↑ピストンの仕組みです。圧縮した空気に、霧状の燃料を吹きかけると燃焼が起き、ピストンが動く事で動力が伝わります。

↑動弁系統はピストンの動きにあわせて吸気・排気をコントロールします。

こちらはトラクターを分解したものです。この部分、なんだかわかりますか?こちらはブレーキペダルの仕組みの展示です。トラクターのブレーキは、板(ディスク)を重ねることで、車輪を止める仕組みをつくっています。

↑上の写真にあるプレートの組み合わせが、下の写真のブレーキを作っています。このプレートの組み合わせが下のブレーキの仕組みの中に入っています。

↓こちらは「トランスミッション」部分。エンジンの動力(エネルギー)を車軸(走る部分)に伝える部分です。写真手前が後輪部分になります。エンジンが搭載されるのは写真奥(前方)部分です。

トラランスミッションだけで、600kg近くの重量になります。

↑通称フロントアスクルと呼ばれる前輪の部分です。トラクターの走行部分のうち、前輪の車軸の部分です。

↑計器パネルから油圧リフトセンサーまでの電装品が血管のようにトラクターの車体の中に入っています。

↑トラクターのボンネットも分解しました。裏側ものぞけるように、さかさまにして展示しています。

トラクターは合計約3,500点ものパーツを組み合わせて構成されています。一つ一つのパーツには機能があり、目には見えないかもしれませんが、大切な役割を果たしています。ヤンマーミュージアム休館前の最後のイベントとして開催した「バラしてみた展」は、ヤンマーミュージアムならではの展示で、車好きのお子さんから農家の方まで多くの方にご来館いただきました。今後もヤンマーミュージアムとヤンマーのトラクターにご期待ください。

ヤンマーミュージアムは、2018年9月1日からリニューアルに伴い、2019年秋までの約1年間休館をしております。またリニューアル後はさらにパワーアップして戻ってまいりますので、お楽しみに!尚、休館中も館外で行う一部のワークショップは開催を予定しております。詳しくはヤンマーミュージアムWEBサイトをご確認ください。

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