2018.10.01

ミニショベルViO20-6で重視された人間工学に基づいた設計とは

「BEST PERFORMANCE BY YOURSIDE」のコンセプトを基に、重量やサイズはそのままに、最先端の機能を備えたViO20-6が誕生 !高効率・低燃費で高い操作性を誇る建機の、開発背景や秘話を設計スタッフが語ります。

(左)池末隆 開発部 設計部 設計第一グループ 2015年入社。ViO20-6ではオペレーション回りの開発を担当する。
(右)村田健輔 開発部 設計部 設計第一グループ 2014年入社。ViO20-6では作業機やオプション機能の開発に携わる。

人間工学に基づいたユニバーサルデザインを採用

―― ViO20-6の開発において重視された人間工学に基づいた設計とは?

ViO25以上の上位機種で採用されていた操作まわりの設計がお客様に評価されていたので、ViO20-6にも踏襲していこうというコンセプトがありました。 誰もが扱いやすいユニバーサルデザインを取り入れることはもはや常識ではありますが、操作盤が右側に集中することで操作しやすくなり、以前よりも利便性が格段に向上しています。又、運転時の操作性や感覚などは、こだわりを持って取り組みました。

―― 具体的にはどのように工夫して取り入れていったのですか?

まずは自分で乗って運転し、操作性を確かめたときの感覚ですね。そこにお客様の意見を取り入れながら、アップデートを繰り返していきました。試作を作った際に「ここはまだ使いにくさを感じるな」と思ったらさらに手を加え、一進一退で改良していく日々。特に操作性の部分は、よりいっそうの感度の良さを求めて重点的にチェックしていきました。

パーツやオプションは何度も試作開発を行い、イメージ通りとなる最終形へと仕上げていきました。

―― 開発中におけるあらゆる設計で、お客様に込めた想いとは?

自分なりにできたと思っていても、様々な指摘が入ります。 例えばブレードレバーひとつをとっても位置やストロークなどお客様はその動作を1日に頻繁に行うわけですから、使用シーンを多く想定し、制約の範囲内でどれだけ使いやすく設計するかが、作業するお客様の毎日にもつながっていくと思います。

―― 重量やサイズはそのままに、機能を追加していくことで苦労したことはありますか?

「この部品をここに置きたいけど、隣にこの部品が……」、「ここに置いてしまうと溶接ができない」など、当たり前の話ですが安全性と機能性、生産性を両立するための細かな設計に注力しました。 材料も気軽に替えることはできないので、とにかく構造を細部に至るまで微調整していきました。やはり適切な隙間を作る作業が実際のところ一番大変でしたね。重量を増加させるわけにはいかないので、強度設計には細心の注意を払いました。

機械である以上、いつかは経年による痛みは出てきてしまいますが、お客様により長く使い続けてもらうことを念頭に試作を繰り返していきました。

―― ズバリViO20-6の一押しの機能を教えてください。

やはり運転席周りです。特に操作関係はガラリと変わったので、乗ったときの感覚が全然違うと思いますね。 とても操作がしやすくなっています。

狭所でも、夜間でも、あらゆる場所で快適かつスムーズな作業を実現するViO20-6は、まさに現代にピッタリのミニショベル機種です。

※取材者の所属会社・部門・肩書等は取材当時のものです。

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ViO20-6|建設機械|ヤンマー建機株式会社

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