昨今、小麦アレルギーの人でも安心して食べることができるグルテンフリー※1食品や、添加物を使用しない安全な食への関心が高まっています。一方、食文化の変化により国内における米の需要は年々減少しており、米の新たな用途拡大を通じた生産者の経営支援が課題となっています。
このような中、ヤンマーグループは新食品素材「米ゲル」※2に着目し、世界で初めて※3「米ゲル」の連続大量生産を実現しました。パンやお菓子、麺類など、さまざまな食品の原料として、無添加・グルテンフリーを実現することができる全く新しい食品素材として期待され、消費者にも親しみを感じていただくため「Rice gelée(ライスジュレ)」と命名しました。
「ライスジュレ」は、ライステクノロジーかわち(株)が製造し、ヤンマーのグループ会社であるヤンマーアグリイノベーション(株)を通じて販売するとともに、「ライスジュレ」を使った加工食品の開発も行い、ウェブサイト「premiummarche.com」等で販売しています。さらに、お好み焼専門店「千房」を展開する千房ホールディングス(株)や、「白い恋人」で知られる石屋製菓(株)などの事業者と共同で新しい食品の開発、販売にも取り組んでいます。
また、「ライスジュレ」に適している高アミロース米は低コスト栽培が可能な多収量米です。ヤンマーグループは、高アミロース米の契約農家に対し栽培指導から品質管理までを支援することで生産者の経営を支援していきます。