土づくりのススメ - 土づくり作業のポイント
有機物投入
有機物で地力を維持・回復。
有機物の投入による土壌微生物の活性化は、地力窒素の増加、病害の抑制、透水性・保肥力の改善などさまざまな効果をもたらします。
また、有機物を連用することは、養分保持力に優れた腐植を形成するなど、土壌自体が持つ地力の維持・回復につながります。
土壌への効果
微生物を活性化させ地力窒素を増やす
植物は有機物をエサにして増殖した微生物の死がいが分解されてできた窒素を吸収します。有機物投入は、この地力窒素を増やします。
土壌微生物の多様性を維持し、病害の発生を抑制
多くの病害は、微生物の多様性に偏りが生じることで発生しやすくなります。堆肥を投入することで、土壌微生物の多様性を保ち、連作障害を引き起こす特定の病害菌の増殖を抑制することができます。
微生物のはたらきで団粒構造をつくる
土壌微生物が活性化することで団粒構造の形成が促進され、保水性と透水性を併せ持つ土壌をつくることができます。
有機物と化学肥料を組み合わせ減肥を実現
有機物はゆっくりと分解され窒素となるため、効果があらわれるまでに時間が必要です。有機物の分解速度を考慮し、不足した窒素養分を化学肥料で補うことで減肥を実現することができます。
化学肥料と有機物(堆肥)の併用イメージ
- ※図はイメージです。輸出時、次作作物の養分吸収量にご注意下さい。
施肥作業機の選び方
堆肥の運搬・散布が行えるマニアスプレッダ、有機資材と化成肥料の混合が行える有機ブロードキャスタなど、ほ場の肥料の種類や散布量で選択してください。
マニアスプレッダ
堆肥を均一に散布します。
湿田軟弱地に最適な自走クローラタイプと機動性の高いけん引タイプがあります。
有機ブロードキャスタ
安価な単肥の混合によるコストダウンや、有機資材などの混合によるほ場に応じた肥料の配合が行えます。