土づくりのススメ - 土づくり作業のポイント
肥料散布
適正な散布で土壌の健康管理
作物の生育には多様な栄養素が必要です。そして、そのいずれかが欠けたり、大きく偏ったりすることで生育不良やさまざまな病害を引き起こします。これらを適正に整え、健康な状態を保つことが大切です。
土壌への効果
作物ごとに適正なpH・ECに整える
pHによって養分の溶解性が変わるため、作物ごとに生育に最適なpHが異なります。適正な施肥を行うことで、良好な生育環境をつくることができます。
pHとECには相関が見られ、一般的な露地栽培では降雨により 肥料養分が溶脱(ECが低下)し、pHも下がります。しかしハウス土壌では、降雨がなく乾燥状態であるため、地中の水分が養分と共に地表面に移動し、pHに関わらずECが高くなる傾向にあります。このような例外も多様に見られるため、pHとECの両方を測定し、より正確に養分状態を把握しましょう。
- ※黒ボク土・沖積土の場合は基準値の3/4、砂土は1/2を基準値のめやすとする。
施肥作業機の選び方
粒状・砂状・粉末状など肥料の種類や散布量により幅広いラインアップがあります。さらに高精度な散布が可能なGPSタイプもあります。
ブロードキャスタ
粒状・砂状の各種肥料・薬剤の散布作業が行えます。
ライムソワー
粒状肥料(化成肥料)の微量散布や砂状肥料(ヨウリンなど)、粉状肥料(石灰など)の精密散布に使用します。
混合散布できるタイプもあります。