営農情報
スマート農業、本格始動!
2019年、農林水産省では各種プロジェクトを立ち上げ、農業者の生産性を飛躍的に向上させるため、現在の最先端の技術を生産現場に導入・実証し、スマート農業推進への支援に向けて積極的に動いています。ヤンマーでも日本の農業が直面する課題を、進化する農業技術とICT※1などの先端技術を組み合わせ、持続可能な農業の実現を目指しています。
今回は、「農業」を「食農産業」へ発展させていくために、稲作におけるスマート農業を活用したヤンマーの取り組みをご紹介します。
- ※1ICTとは「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略で、通信技術を活用したコミュニケーションを指します。
スマート農業が推進される背景 ~日本の農業を取り巻く環境の変化~
就農人口は高齢化が進み、離農が増加。耕作放棄地も拡大し、農業生産量は減少傾向にあります。生産規模については、1ha未満や1~5ha以下の農家が減少する(図1)一方、農地集約に伴い、5~30ha・30~50ha・100ha以上の大規模農家(担い手農家)が、少しずつ増加(図2)しています。
図1 農業就業人口の推移
高齢化が進み、農業人口は減少
図2 農地集約の推移
5~30ha以上の農家が増加
出典 :農林業センサス、農業構造動態調査 (農林水産省統計部)
スマート農業を導入するとどのようなメリットがあるの?
- 農家の高齢化による、深刻な労働力不足の改善が期待できます。
- 農作業の省力・軽労化・省人化、効率化を実現し、稲作コストの低減を図ります。
- 新規就農者へ、栽培技術の継続的な継承ができます。
- データの蓄積により、栽培計画や人材育成へ活用できます。
- 夜間でも作業ができるので、規模拡大・適期作業が行いやすくなります。