安全な点検・整備のポイント
点検・整備を自分で行う場合に、特に注意していただきたい安全のポイントがあります。事故や思わぬケガから身を守るために、点検や整備を行う場合は取扱説明書を必ずお読みください。
トラクターの作業前の点検
本機の周りをまわってみて
- 各部の変形・損傷・汚れはありませんか
- 車体各部の損傷、ボルトのゆるみはありませんか
- ディスクと車軸およびリムとディスクの取付ボルトのゆるみはありませんか
ボンネットを開けてみて
作業機側へまわってみて
- ドライブシャフトロックピンのPTO軸への挿入状態は適正ですか
- 各部のRピンの差し込み状態は適正ですか
エンジンを始動してみて
- エンジン始動後の異音はありませんか
- 排気ガスの色は正常ですか
- ランプ・メータ類の作動は正常ですか
運転席にすわってみて
トラクターの作業後の点検
エンジンオイル
点検し、オイルを補充しましょう。規定期間以上ご使用の場合は、交換してください。
冷却水の点検(ディーゼルエンジンのみ)
冷却水の濃度に注意してください。また冬期は凍結に注意しましょう。
バッテリー
- ※バッテリーは、使わなくても自然放電します。1か月に1度は充電器で完全充電してください。
- ※コモンレールエンジン搭載機は、排ガス規制対応のため、燃料噴射部分に精密部品を使用しています。
使用燃料を保管する場合は、亜鉛メッキ鋼板の容器のご使用は避け、樹脂製やステンレス製の容器をご使用ください。
エアクリーナー
- ※運転中、および運転直後は掃除をしないでください。マフラーやエレメントフックが高温になってやけどをするおそれがあります。
電気部品・コード
被覆のはがれや接触部のゆるみがないかを点検してください。
長期保管する場合は風通しが良い屋内が最適
外部のさびやすい部分には、防サビ油、またはエンジンオイル・グリスを塗布してください。
ウエイトなどは取外し、ロータリーも下ろすか取外した状態にして、下には板を敷いてください。
トラクターの農作業後のお手入れのしかた
こびりついた泥を落としましょう
タイヤやクローラ、ロータリーをはじめ、車体の裏などにこびりついた泥を落としてください。
- 水を流しながらブラシなどで泥を落とします。
- 隅やすき間の泥は、竹のへらなどで取ります。
- ※電装品にはできるだけ水をかけないでください。故障の原因となります。
- ※高圧洗浄機を使用してキャビンへ直接放水すると、キャビン内へ水が漏れる場合がありますので、避けてください。
トラクターのお手入れ
作動不良を防止するため、タイロッド、センターピンサポート、ドライブシャフトなどをグリスアップしましょう。
塗装がはがれた部分には、純正カラーを塗装するとサビを防ぐことができます。