船舶から排出される温室効果ガスや大気汚染物質をゼロに
海事分野においては、2018年に国際海事機関(IMO)がGHG 削減戦略を採択し、今世紀中のなるべく早期に国際海運からのGHG排出ゼロを目指すと共に、2030年までに単位輸送当たりの排出量を40%以上改善、2050年までにGHG総排出量を50%以上削減(いずれも2008年比)する目標が掲げられており、更には目標達成時期の前倒しも検討されています。また、欧州や米国では都市部や環境保護地域、大規模港湾等におけるNOx 排出削減に向けた取組みも加速しています。エンジンなどの内燃機関とは異なり、水素燃料電池から排出されるのは水だけであり、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスや窒素酸化物(NOx)などの大気汚染物質を一切排出しません。一方で、船舶の運用環境や安全規則に対応する為の新たな技術開発が必要になります。加えて、実用化する為には、船舶への水素充填方法の検討も必要になります。
次世代エネルギーとして注目を浴びる「水素」のメリット
- 地球上に
たくさん存在する - 再生可能エネルギー
(太陽光・風力・地熱など)の電力から
水を分解して作ることができる - 利用時(発電)において、
CO2を出さない