きっかけはお客様からの悩み相談の声
養殖業においては、生産数や給餌量の管理・水産庁への報告などのために、いけす内の魚数を把握することが必要不可欠です。特に1尾当たりの単価が高いマグロの養殖を行う場合は、より精度の高いカウントを行うことが効率の良い経営にもつながります。
「自動魚数カウントシステム」のプロジェクトスタートのきっかけは、マグロ養殖をされているお客様からの『管理のために尾数を数えるのが大変』というお声でした。現在、多くの養殖業者で実施されている魚数カウントの方法は、主に2つ。1つ目が、いけす内にカメラを設置したり、ダイバーがカメラを持ったまま潜水することで映像を撮影し、目視で1尾ずつ魚数を数えていく方法。そして2つ目が、ダイバーがいけすに潜水して死んだ魚をカウントし、差分で管理する方法です。どちらの方法も作業する人の負担が大きく、精度にもバラツキが出るものでした。