近年、日本国内では担い手の減少や高齢化の進行などによる農業の労働力不足が社会課題となっています。また、1経営体当たりの平均経営耕地面積が拡大するなか、農作業のさらなる高効率化が求められています。
そこで、ヤンマーはICT技術やロボット技術を活用した「スマート農業」と最新の栽培技術を組み合わせ、生産性の向上や経済性の追求を支援しています。
たとえば、自動運転技術「SMARTPILOT」シリーズとして販売している密苗田植機「YR8Dオート仕様」もその一つです。誤差数cmの高精度測位方式RTK-GNSS(※図)を採用したことによって、「直進モード」では誰にでもまっすぐな植付けが可能です。さらに「オートモード」では直進はもちろん、旋回のハンドル操作、植付部の昇降、植付開始操作が一切不要となり、連続自動作業によって長時間でもラクに田植作業が行えます。また、手元のタブレットから、作業範囲や経路作成、作業軌跡の確認なども簡単に行えます。このように田植え経験が少ない方でも、ヤンマーのオート田植機ならまっすぐな田植作業を高効率に行え、オペレーター不足の解消に貢献しています。
このような高精度な作業が誰にでも可能な「オート田植機」に加え、さらに「ヤンマーの密苗」栽培技術によって、育苗箱数の減少等による資材費の低減、また苗運びや苗継ぎ回数等の補助作業の低減が実現できます。「オート田植機」と「ヤンマーの密苗」は、補給時間の短縮と連続作業の自動化によって田植作業の革新的な効率化を実現し、日本各地に農業の新しいカタチをつくりだしています。