近年、トルコでは建設市場が活況を呈しており、今後もさらなる成長が見込まれています。これにともない建設機械のレンタルについても需要が増加しており、ヤンマーグループとしても新たなビジネス機会と捉えています。
特に、レンタル市場のさらなる活性化につながる建設機械におけるP2Pシェアリングプラットフォームの可能性に着目し、準備を進めてきました。これは、トルコの建機レンタルビジネスにおいて、ユーザー、オーナー、ディーラーそれぞれが問題を抱えていたからです。
ユーザーは機械が必要な時にレンタル会社とのやりとりに手間がかかり、機械とオペレーターを効率的に見つけることができていませんでした。さらに、オーナーは貸し出せる顧客が限られたり、遊休状態の機械を多く抱えたりしていました。また、ディーラーも限られたエリアでしかサービスを提供できず、経験豊富なスタッフの不足や在庫管理などにも悩みを抱えていました。
そこで、ヤンマーはオンラインシェアリングプラットフォーム「MakinaGetir(マキナゲテル)」の事業を立ち上げ、2019年度から本格的に運用を開始しました。このサービスにより、ユーザーは簡単で透明性の高いサービスを受けられ、オーナーは新しいセグメントの顧客にアプローチが可能となります。
そして、当社自身は仲介手数料の収益だけでなく、将来的には保険、決済、メンテナンス、輸送などさまざまなサービスの提供や、ヤンマー製品の販売にもつなげることができると考えています。今後は、お客様から得られる利用状況などのデータを活用した新たなサービスの創出に取り組んでいきます。