• 特集1 テクノロジーで新しい豊かさを実現していく 豊かな自然がいつまでもつづき、人々がいつまでも豊かに暮らせる未来の社会の実現へ

2016年度のCSR・環境活動特集

VISION 03 食の恵みを安心して享受できる社会

おいしく安全で栄養豊富な食料を、世界中いつでもどこでも。
あらゆる人が、もっと健やかに生活できること。

ヤンマーのアプローチ

世界中の誰もが、おいしく安全で栄養豊富な食料を安心して享受できる社会の実現は、食料生産の分野で事業を展開するヤンマーにとって重要なミッションの一つです。当社では、農業や水産業など食に関するさまざまな課題の解決に向け、産・官・学と協働しながら事業に取り組んでいます。たとえば、大分県国東市における持続可能なカキの養殖技術を活用した地域ブランドの創出や、兵庫県養父市の水田転作によるニンニク栽培など、当社が長年培ってきた知見・ノウハウを提供して事業をサポートしています。さらに、2016年8月には、「バイオイノベーションセンター倉敷ラボ」(岡山県倉敷市)が稼働を始めており、農業機械などのハード分野で培った技術やノウハウを活かし、施設園芸分野や遺伝・育種、微生物分野を中心とした新たな研究開発、ソリューションの創出を行っていきます。

Case:にんにく産地化プロジェクト

ニンニクの収穫

持続可能な資源循環型農業の実現や、食の安心・安全に対する消費者ニーズの高まりなどを受け、ヤンマーでは、水田から畑への水田転作が可能な土地で、付加価値の高い作物を栽培する事業を全国各地で推進しています。

たとえば、農業分野の国家戦略特区に指定されている兵庫県養父市では、自治体や地元の企業、農家とともに安心・安全な国産ニンニクを栽培する「にんにく産地化プロジェクト」に取り組んでいます。

この取り組みは、養父市が抱える耕作放棄地の拡大や農業人口の減少などの課題解決に向け、地域の気候や地質、市場調査などを踏まえ、当社が水田転作によるニンニク栽培を市に提案したものです。転作のための土づくりをはじめ、作業効率を上げるための機械の導入、栽培指導などのサポートを通じて、新規就農者を育成し、地域の農業基盤を強化するとともに、トレーサビリティ管理により安心・安全でおいしいニンニクを消費者に提供することができます。

こんな場所で使われています

「やぶ医者にんにく」

国産ブランドにんにく「やぶ医者にんにく」

直営農場ヤンマーファームやぶ農場、地元企業、農業法人、個人農家などで2015年は約4.6haの面積でニンニクを栽培し出荷しています。その昔、丹波の養父に何でも治す名医がいて、その評判が広く各地に伝わり多くの医者の卵が名医の弟子になったといわれています。そんな名医の故郷から、皆様の健康を考えて育てられたニンニクを「やぶ医者にんにく」と命名しました。「やぶ医者にんにく」は関西のスーパーマーケットで販売されています。

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