再生可能エネルギーでは太陽光や風力のほか、メタン発酵バイオガスの活用にも注目が集まっています。バイオガスを生成するために必要な汚泥や食品残渣等のバイオマスは、下水処理場や食品・ごみ処理場、畜産糞尿処理施設などで発生します。しかし、多くの場合、有効利用されずに廃却されています。また、固定価格買取制度※により、国もバイオガスの導入・利用促進を図っていますが、利用が十分に進んでいません。
ヤンマーは、1980年代からバイオガスに着目し、90年代から独自のガス発電技術を活かしたバイオガスマイクロコージェネレーションを製品化してきました。当社の最新機種では、NOxの低減や、低燃費、高効率、業界トップクラスのメンテナンスインターバル8,760時間などを実現した「リーンバーンミラーサイクル式ガスエンジン」の採用により、省エネルギーを実現しています。
また、大型機を1台設置するのではなく、25kWの小型機を複数台並列運転させることで、発生量が不安定なバイオガスに合わせ、最適な台数での運転を可能にしました。25kW機では、2015年度現在、日本国内で507台の採用実績があり、このクラスにおけるシェアは台数ベースで当社が65%を有しています。