• 特集1 テクノロジーで新しい豊かさを実現していく 豊かな自然がいつまでもつづき、人々がいつまでも豊かに暮らせる未来の社会の実現へ

2016年度のCSR・環境活動特集

VISION 01 省エネルギーな暮らしを実現する社会

エネルギーの可能性を拡大。
安価・安全な動力、電力、熱を、いつでも必要なとき必要なだけムダなく使えること。

ヤンマーのアプローチ

省エネルギーな暮らしの実現には、燃料や電力などエネルギーの効率的な利用や、再生可能エネルギーなどの有効活用が欠かせません。ヤンマーでは、高効率でかつ低燃費の産業用ディーゼルエンジンの開発・普及に努めており、近年では、排出ガス規制「Tier4」対応の小形ディーゼルエンジンを開発し、世界中の産業機械メーカーから高く評価されています。また、天然ガスやバイオガスなどを燃料にして、発電と発電時の熱を給湯や冷暖房に有効利用するコージェネレーションシステムや、これらをICTでネットワーク化してエネルギーロスを最小化するエネルギーマネジメントシステムの実現に取り組んでいます。

Case:バイオガスマイクロコージェネレーション

バイオガスマイクロコージェネレーションの当社シェア65%
バイオガスマイクロコージェネレーション(出力100kW未満)の当社シェア(2015年度)

再生可能エネルギーでは太陽光や風力のほか、メタン発酵バイオガスの活用にも注目が集まっています。バイオガスを生成するために必要な汚泥や食品残渣等のバイオマスは、下水処理場や食品・ごみ処理場、畜産糞尿処理施設などで発生します。しかし、多くの場合、有効利用されずに廃却されています。また、固定価格買取制度※により、国もバイオガスの導入・利用促進を図っていますが、利用が十分に進んでいません。

ヤンマーは、1980年代からバイオガスに着目し、90年代から独自のガス発電技術を活かしたバイオガスマイクロコージェネレーションを製品化してきました。当社の最新機種では、NOxの低減や、低燃費、高効率、業界トップクラスのメンテナンスインターバル8,760時間などを実現した「リーンバーンミラーサイクル式ガスエンジン」の採用により、省エネルギーを実現しています。

また、大型機を1台設置するのではなく、25kWの小型機を複数台並列運転させることで、発生量が不安定なバイオガスに合わせ、最適な台数での運転を可能にしました。25kW機では、2015年度現在、日本国内で507台の採用実績があり、このクラスにおけるシェアは台数ベースで当社が65%を有しています。

こんな場所で使われています

公益財団法人 山形県建設技術センター 山形浄化センター

山形県天童市にある同センターでは、トラブルが発生したときのリスク分散のため小型発電機の導入を検討され、エネルギー総合効率が84%とクラス最高の性能を誇るヤンマーのバイオガスマイクロコージェネレーション「CPバイオ(25kW)」を12基導入いただきました。

バイオガスマイクロコージェネレーション
バイオガスマイクロコージェネレーション
バイオガスマイクロコージェネレーションシステムCPシリーズ(消化ガス用)
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