ヤンマー(株)
代表取締役副社長
アグリ事業本部 本部長
鈴木 岳人
アグリ事業本部では、「資源循環型農業」を重要なテーマとしてとらえています。今から将来のことを想定し、資源をただ消費するだけの農業から、持続可能な循環型農業に変えていく必要があります。そして同時に、農業をより魅力的で収益性の高い産業に変革していくことも併せて考えていかなければなりません。そこで、ヤンマーグループは、さまざまな社会課題の解決に貢献するため、国内と海外で新たな組織体制を整え、革新的なソリューションの提案に向け動き始めています。
国内では、「ヤンマーアグリソリューションセンター」を熊本、北海道に設立し、“お客様の手を止めないサービス”をスローガンに、ICTを駆使した「スマートアシストシステム」による製品のメンテナンス、土壌分析や農薬・肥料のアドバイスなど農業経営全般にわたってサポートしています。また、海外では、インドとベトナム、フィリピンに新会社を設立し、それぞれの国や地域に合わせた機械化や農業指導などを通じて、農業の近代化と農業者の生活の質向上に貢献していきます。
一方、農業をより魅力的に感じていただくための製品づくりや、農業全体の価値を上げていく活動も積極的に行っています。デザインや使い勝手において今までになかったようなトラクターの開発・販売や、消費者と生産者を直接結ぶ場として「ヤンマープレミアムマルシェ」を全国で開催するなど、新しい“農”をクリエイトし発信する取り組みなども進めています。