ニュースリリース

ヤンマー株式会社はベトナムでの気候変動対策(REDD+実証活動)に参画いたします

2013年10月24日
アスクル株式会社
ヤンマー株式会社
住友林業株式会社

アスクル株式会社(社長:岩田 彰一郎 所在地:東京都江東区、以下アスクル)及びヤンマー株式会社(社長:山岡 健人 所在地:大阪市北区、以下ヤンマー)は、住友林業株式会社(社長:市川 晃 所在地:東京都千代田区、以下住友林業)と国際協力機構(JICA、以下JICA)がベトナム社会主義共和国で実施するREDD+※1実証活動に参画することを決定しました。

REDD+は、開発途上国の森林減少・劣化等を防ぐことにより気候変動を緩和する取り組みとして、国際社会から注目されています。現在、国連では、開発途上国のREDD+活動により排出が抑制されたCO2相当量に対して、経済的インセンティブを与える方向で議論が進んでいます。本活動は、本格的な制度導入に先立ち、REDD+活動を農村で試行することにより、REDD+の取り組みの加速・拡大を目指すもので、住友林業とJICAが本年8月に連携協定を締結し、官民連携第一号として取り組みを開始したものです。

住友林業とJICAは、REDD+実証活動を拡大するため、森林および環境の保全と地域の持続的発展に貢献する本活動に参画する民間企業を募っていましたが、この度、アスクル及びヤンマーが参画することになりました。

アスクルは、ベトナムからも輸出している木材由来の製品を多く扱う流通企業として、ヤンマーは、これから発展するベトナムの農業を応援する産業機械メーカーとして、CSRの観点から森づくりに参加します。

また、去る9月9日には、本年が日越友好年であることを記念して、地元政府(ディエンビエン省農業農村開発局)、JICA、住友林業、アスクル、ヤンマーの共催により、地元関係者を招いての記念セレモニーを現地ディエンビエン省において開催しました。

セレモニーに先立ち、対象地にサクラの記念植樹が行われるとともに、セレモニーには80名を越す関係者が集まり、鏡開きで両国の友好を祝い、更なる連携強化を目指すことを確認しました。

今回の参画企業の増加により、本活動内容が充実・拡大し、同省の森林保全活動が強化され、地球温暖化対策に貢献するとともに、地域住民の生計向上を図ることが期待されます。

  • ※1 開発途上国の森林の減少・劣化を防止して地球全体でのCO2排出量を削減するという考え(REDD)に、持続可能な森林管理などによって森林のCO2吸収固定機能を高めるという考えを付加(+)したもの。現在、気候変動対策の一つとして、国連などでREDD+を国際的に進めるための枠組みが検討されている。

今後とも、住友林業とJICAは、このREDD+実証活動を拡大するため、森林および環境の保全と地域の持続的発展に貢献する本活動の趣旨に賛同し、参画する民間企業を募ってまいります。

REDD+実証活動 概要

(1)位置
ベトナム北西部ディエンビエン省ディエンビエン郡ムオンファンコミューン内
(2)実施期間
2013年8月〜2015年8月
(3)現地関係機関
ディエンビエン省農業農村開発局
ディエンビエン郡人民委員会、ムオンファンコミューン人民委員会(以上、JICA「ベトナム北西部水源地域における持続可能な森林管理プロジェクト(SUSFORM-NOW)」カウンターパート機関)
(4)実証活動の内容
森林減少や劣化を防ぐためには、森林の保全や荒廃地への植林等による森林管理活動だけでなく、森林への過度な依存を減らす生計向上支援を総合的に実施することが必要。本実証活動では、森林を守る組織づくりと保全活動、植林、果樹や野菜の栽培支援、魚や家畜の飼育サポートなど、住民参加による総合的な取り組みを支援する。これらのREDD+活動をモニタリングすることにより、気候変動緩和策としての効果を農村レベルで実証する。

REDD+実証活動 概要

REDD+実証活動 概要

日越友好年記念セレモニー

(1)日時
2013年9月9日
(2)場所
ディエンビエン省ディエンビエンフー市農業農村開発局
(3)主催者
ディエンビエン省農業農村開発局、JICA、住友林業、アスクル、ヤンマー
(4)参加者
主催者及び現地関係機関(上記参照)、実証活動対象村長ほか(約80名)
(5)概要
ディエンビエン省人民委員会、同省農業農村開発局、日本企業3社、JICA、による祝辞の後、ベトナム産の日本酒を使った鏡開き、両国の歌と踊りを披露した。また、セレモニーに先立ち、ディエンビエン省ムオンファンコミューン内にサクラとバン(ベトナムの郷土種)の記念植樹を実施した。

以上

<注記>
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