廃熱ソリューション
「ヤンマー」と「パナソニック」、環境経営を重視する2社が協業
「YANMAR GREEN CHALLENGE 2050」を掲げるヤンマーと、長期環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT」を掲げるパナソニックは、環境経営を重視する姿勢で共鳴し協業することに合意しました。
カーボンニュートラルに向けて環境経営を推進する2社のビジョン
2050年までに、企業活動、サプライチェーン、製品使用時のGHG排出量を実質ゼロへ、製品リサイクル率100%、新規取水量の最小化、廃棄物削減や環境負荷物質の使用と削減、さらにはお客さまのGHG排出ネガティブ・資源循環化への貢献を目指す新ビジネスの立ち上げなどに取り組んでいます。
「より良いくらし」と「持続可能な地球環境」の両立に向け、長期環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT」を掲げ、2030年までに自社の事業に伴うCO2排出量を実質ゼロに、また2050年に向けては、現時点の全世界の排出総量約330億トン※1の「約1%」にあたる3億トン※2以上の削減貢献インパクトの創出を目指し、事業活動に取り組んでいます。
- ※12019年エネルギー起源CO2排出量336億トン
- ※2CO2排出係数は2020年基準
国内シェアトップクラス※3、4を誇る技術で、散型エネルギー事業を展開
長年培ってきたエンジン技術を強みとして25年にわたり販売しているヤンマーESの「マイクロコージェネレーションシステム」と、高効率化・省エネルギー化と、コンパクト化を積み重ね、50年以上の実績があるパナソニックの「吸収式冷凍機」。
国内トップクラスのシェアを誇る両社の技術と販売網を活用し、今後環境対応が求められる中規模事業者を中心に2023年1月から導入提案を強化します。
廃熱活用の仕組み(概念図)
国内トップクラスのシェアを誇る技術と実績
業界初※5の専用コントローラーでさらなる省エネ、高度なマネジメントも簡単に
今回の協業により、業界で初めて、メーカー共同で両社機器仕様に最適な専用コントローラー(CGSコントローラー)を開発します。
省エネの実現はもちろん、従来必要だった導入案件毎に連携する機器の仕様や台数に合わせたコントローラーの設計が不要になり、導入の手間を削減します。本専用コントローラーは、2023年4月に受注開始、2023年7月に出荷開始予定です。
- ※1パナソニックの吸収式冷凍機については、日本冷凍空調工業会「2022年度 吸収式冷凍機国内出荷実績(冷凍トンベース)」からパナソニック試算
- ※2ヤンマーESのマイクロコージェネレーションシステムについては、コージェネ財団「累積・年度別導入概況」をもとにヤンマーにて試算
- ※3国内の発電機と空調機業界で、開発・製造しているメーカー双方が、両機器システムを繋ぐ専用のコントローラー(廃熱を介したシステム)の開発に取り組んだ事例として(2022年12月1日発表時現在、パナソニック調べ)
- ※4マイクロコージェネ・吸収式冷凍機に関わる電力・ガスの使用量を比較
- ※5マイクロコージェネ・吸収式冷凍機に関わる電力・ガスの使用量の内、契約電力低減と廃熱による燃料ガスの削減とシステム稼働に必要な電力削減によるもの