下水汚泥処理におけるメタン発酵システム例※

  • 各装置の設置の一例です。各プラントで装置の設置箇所が異なる場合があります。

コージェネレーション導入前

コージェネレーション導入後

下水汚泥メタン発酵ガスのコージェネレーション燃料としての要求仕様

メタンガス濃度の使用範囲 47~75% メタンガス濃度に合った仕様を選定願います。メタンガス濃度47~55%時は出力抑制します。
許容メタン濃度変動幅 ±5%以下
硫化水素 約2000ppm→脱硫装置→10ppm以下(シロキサン除去ユニット入口部)
シロキサン(D4、D5) 0.02~6ppm→シロキサン除去装置→0.02ppm以下
水分 ガス使用温度で飽和状態以下
脱硫装置とは バイオガス中の硫化水素は、有毒でプラント配管やガスエンジンの部品を腐食させ、各部に致命的な影響を及ぼすため、脱硫装置(酸化鉄等で脱硫)で問題のないレベル(10ppm以下)まで除去します。
シロキサン除去装置とは 汚泥消化槽から発生するメタン発酵ガス(消化ガス)には、シャンプー、リンス、接着剤等に含まれる有機ケイ素化合物(シロキサン類)等の不純物が微量に含まれており、エンジン内で酸素と反応して燃焼するとケイ素(シリカ)をピストン、シリンダライナーに付着して甚だしい摩耗をひきおこしたり、点火プラグに堆積して電極を絶縁化させる等の不具合を発生させ、エンジン性能やエンジン寿命に悪影響を与えるため、活性炭フィルター等で除去する必要があります。
消化ガスとは 浄化センター(終末処理場)では、下水から汚れを取り除く過程で汚泥が発生しますが、発生した汚泥中の有機物を消化槽(タンク)の中で濃縮・生物分解(発酵)させ、メタンを主成分とするガスを取り出すと共に、汚泥の減量化と質の安定化を図っています。汚泥が発酵する際に発生するガスを消化ガスといい、メタン濃度は、約60%です。
バイオマスとは 石油等の化石資源を除いた、生物起源の有機物や植物などの有機物で構成される生物資源のこと。
バイオガスとは 下水汚泥や生ゴミ、家畜の糞尿等のバイオマスからバクテリアの作用によって発生するメタンガスを主成分とするガスのこと。下水汚泥が嫌気性処理(メタン発酵)の際に発生するバイオガスを消化ガスといいます。
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