学校環境を取り巻く動向
気温は上昇傾向
1970年代と比較して直近の2010年代は、7月における1日の平均気温の平均と最高気温の平均ともに約2度の上昇傾向が確認できます。2010年代は、猛暑日日数が2000年代以前の倍以上に増えており、地球温暖化の影響が現れています。
東京における年代別気象データ
空調機の導入状況
公立小中学校の普通教室における空調機の導入率は、1998年時点で3.7%とほとんど皆無だったものが、2000年以降緩やかに上昇、2010年以降は気温の上昇とともに都市圏を中心として導入が進んでいます。
2017年時点で49.6%まで普及していますが、今年の猛暑を踏まえた政府の方針の後押しにより更に導入が進むものと考えられます。
全国の公立小中学校の冷房設置率
補助金、交付金情報
公立学校施設の安全対策・防災機能の強化等の推進(文部科学省2019年度予算)
概要
学校の老朽化対策の推進として、ブロック塀の倒壊防止等の安全対策や非構造部材を含む耐震化、防災機能の強化(空調設置・トイレ改修等)、教育環境の改善等が対象となっています。
予算金額 1,608億円(2018年度 682億円)
学校施設環境改善交付金
概要
大規模改造事業の中で、空調(冷暖房整備)も補助対象となっています。
対象校
公立の小学校、中学校、義務教育学校、中等教育学校の前期課程、特別支援学校、幼稚園
補助率
原則 1/3
対象施設
児童・生徒及び教職員等が使用する全ての部屋(理科室等の特別教室や屋内運動場を含む)
対象工事
空調(冷暖房設備)の設置(工事を伴う新設・更新)に要する経費及びその関連工事
- ※ただし、資産が形成されないリース契約による空調設置は対象外