農業 - ニュースリリース

バイオイノベーションセンター倉敷ラボにおける植物関連分野の研究開発について

2016年08月25日
ヤンマー株式会社

<バイオイノベーションセンター倉敷ラボ>

ヤンマー株式会社(本社:大阪市、社長:山岡健人)は、植物関連分野における知識・情報の集積を行う研究・開発拠点として「バイオイノベーションセンター倉敷ラボ」を8月26日より本格的に稼動します。農業機械などのハード分野で培った技術やノウハウを活かし、施設園芸分野や遺伝・育種、微生物分野を中心とした新たな研究開発、ソリューションの創出を行ってまいります。

当研究拠点では、グループ会社間連携として、ヤンマーが培ってきた農業関連技術・商品やエネルギー関連技術などを融合させ、新たなソリューションを創出する取り組みを行います。例えば、ヤンマーエネルギーシステム株式会社がもつガスヒートポンプエアコン(GHP)の空調制御技術やヤンマーグリーンシステム株式会社のイチゴ移動栽培装置を活用したイチゴの周年栽培試験を行います。他にも、ベンチャー企業や大学、研究機関など社外との連携によるIoTを活用した栽培技術の確立や、福祉・医療分野において農業がもたらす地域経済への貢献や健康への影響についての実証など多様な研究開発を行います。

今後は、オープンイノベーションによる研究体制を更に強化することで、ヤンマーが目指す持続可能な資源循環型食料生産における新たな技術開発に取り組んでまいります。

バイオイノベーションセンター倉敷ラボについて

  • 拠点名:バイオイノベーションセンター 倉敷ラボ
  • 所在地:〒710-0263 岡山県倉敷市船穂町柳井原2303-2
  • 敷地面積:約2.5ha
  • 稼動日:2016年8月26日
  • 代表者:所長 小西充洋

主な取り組み

① 最先端のバイオテクノロジー拠点へ

当施設では、太陽光やLED照明を用いた環境制御型の温室や、水質・土壌の化学分析などを用いて、環境と植物に関連した様々な研究を行います。バイオ関連技術の研究開発および普及拠点として、グループ会社や部門の枠を超えて協働し、作物栽培に最適な環境制御技術、組織培養技術などを用いた食料の安定生産技術の開発を行います。

② 食とエネルギーの持続可能システムの構築

農業関連技術、環境制御技術、エネルギーマネジメント技術を融合し、持続可能な社会の実現に向けて、資源循環型の食料生産体系を築きます。

③ オープンイノベーションによる研究体制

研究棟にはオープンイノベーションを促進する「イノベーションルーム」を設置し、ベンチャー企業をはじめ、国内外の研究者や行政、他企業などと積極的に連携を図ることで、世界に向けた技術開発を行います。オープンイノベーションの一例として、近畿大学などと共同で、農業がもたらす地域経済への貢献や健康への影響についての実証研究を行っており、福祉や医療分野での新たな農業ビジネスの創出にも取り組んでいます。

<ご参考>

<移動栽培装置を用いたイチゴ周年栽培の実証>

<ヤンマーについて>

1912年に大阪で創業したヤンマーは、1933年に世界で初めてディーゼルエンジンの小型実用化に成功しました。
以来、産業用ディーゼルエンジンを事業の柱とし、さまざまな市場へ商品・サービス・ノウハウを融合したトータルソリューションを提供する総合産業機械メーカーです。小型エンジン、大型エンジン、農業機械・農業施設、建設機械、エネルギーシステム、マリン、工作機械・コンポーネントの7事業を有し、グローバルにビジネスを展開しています。
「自然と共生し、食料生産とエネルギー変換の分野でお客様の課題を解決するとともに、未来へつながる社会とより豊かな暮らしへの貢献」をミッションステートメントに掲げ、世界の「都市」「大地」「海」の事業フィールドで、資源循環型社会“A SUSTAINABLE FUTURE”実現への貢献を目指しています。
詳しくは、「ヤンマーについて」をご覧ください。

【報道関係者お問合せ先】

ヤンマーホールディングス株式会社
ブランド部コミュニケーション部 広報担当
E-mail: koho@yanmar.com

  • ニュースリリースに記載されている内容は、記者発表時点のものです。最新の情報とは内容が異なっている場合がありますのでご了承願います。

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