ベランダで育てるミニトマト
作物

豆知識

原産地は南米アンデス地方。ミニトマト・トマトの栄養価の高さは、「トマトが赤くなると医者が青くなる」という海外のことわざでも知られるほどです。
ビタミンC、E、B6、β(ベータ)カロチン、鉄分、ミネラル、カリウム、リコピン、グルタミン酸などを含む栄養素の宝庫。塩分を排出して血圧を下げ、ストレス解消や疲労回復をはじめ、リコピンには抗癌効果があるといわれています。

薬効的な食べ方・・・生食・炒める・煮るなど
保存方法・・・傷みやすいので、ビニールに入れ冷蔵庫で保存して早めに食べる。沢山ある場合は、トマトソースやドライトマトにすることも。

栽培のポイント

トマト(ナス科)は連作障害の出やすい作物です。
悪影響を避けるため、以前トマト、ナス、ピーマン、ジャガイモなどをつくった土を使う場合、3~4年あける必要があります。

連作障害にならないために

連作障害とは、同じ種類(科)の野菜を同じ場所(土)で続けて栽培した場合に、土中養分の偏りや、酸化、アルカリ化、病害虫の密度の上昇などの理由によって野菜の生育や収量、品質などが低下することをいいます。

連作障害を防ぐには

  • 栽培場所(土)を順次変える輪作で防ぎましょう。
  • 接木苗を使うことにより、連作障害を回避することができるものもあります。
  • 連作障害の出やすい野菜と出にくい野菜を意識して計画的に作付けしましょう。

栽培方法

トレイ育苗からはじめる場合

1. 育苗の準備をします。

トマトの育苗

育苗用のトレイに養土を入れて、トレイ全体に水を含ませてください。

トマトの用土

丈夫な苗を育てるには、用土1Lに対して、化成肥料が3gをめやすにします。

2. 種をまきます。

浅く穴をあけて種を一粒ずつまき、バーミキュライトで覆土します。
その後、たっぷりと水をあげてください。

トマトの種まき

3. 液肥を毎日与えます。

トマトの芽

発芽して10日目頃から、液肥を毎日水がわりに与えます。

  • 水10Lに、ヤンマーナプラパワー2gの液肥。

4. 根がしっかり張ったら、10号ポットへ植え替えます。

トマトの植え替え

これ以降の作業は「ポット苗を購入した場合」をご覧ください。

ポット苗を購入した場合

1. 12~15号の鉢で育苗します。

トマトのポット苗

ポットが小さい(7~9号)場合は、12~15号の鉢に植え替えて育苗しましょう。

2. 蕾がつき、花が咲く頃にプランターや鉢に定植します。

トマトの定植

3. 支柱を立てます。

トマトの支柱

支柱を立てるときは、根鉢を崩さないように注意しましょう。
苗を傷めないよう、根元から10cmくらいの所を8の字に結びます。

4. 1本仕立てまたは2本仕立てにします。

2本仕立て

トマトの仕立てでよく行われているのが、主枝のみを伸ばす1本仕立てです。
主枝の本葉の茎元から出てくるわき芽を摘み取ります。

2本仕立てにする場合は、第1花房の下の葉のつけ根にできたわき芽(側枝)を伸ばして、主茎と第2の茎の2本にします。
葉が3枚できて花がつきます(花は同じ方向に咲きます)。

2本立にした後、第1花房が5~6花房をつけたのを確認したら、先の葉3枚(イラストの①~③)を残して先端を摘みとります。

5. 化成肥料を追肥します。

トマトの花房

第1花房が大きくなった頃、1回目の化成肥料を10g追肥。
第3花房が大きくなった頃に、2回目の化成肥料を10g追肥します。
わき芽は全て、手で取り除きましょう。

6. 青い実が赤く色づいてきたものから収穫できます。

トマトの収穫

ベランダ菜園にピッタリの資材

丈夫な苗を育てるヤンマー養土

野菜養土S(標準)タイプ (覆土なし)

野菜養土S(標準)タイプ (覆土なし)

種が発芽しやすい、ピートモスとバーミキュライトを主成分とし、保水性・通気性に優れた養土です。
発芽して10日目頃から、液肥を毎日水代わりに与えます。

野菜肥料ナプラパワー

野菜肥料ナプラパワー

育苗中の追肥用の肥料です。
粉末で水に溶かして使用します
即効性の肥料で肥効が高く、生育が促進されます。

覆土用バーミキュライト

覆土用バーミキュライト

養土や土で覆土すると発芽率が低下してしまいます。
覆土面が固まらず、発芽揃いを促進する覆土用バーミキュライトでの覆土をおすすめします。