2024.08.07

コンポストの仕組みと初心者にも簡単な作り方は?メリットと注意点も

コンポストという言葉を聞いたことはありますか?家庭菜園やガーデニングを趣味にしている方なら、耳にしたことがあるかもしれません。

この記事では地球が抱えるゴミ問題や環境問題の解決に貢献する、コンポストの仕組みやメリットを詳しく解説します。コンポストの種類や自作方法、使う上での注意点もまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

コンポストとは?

1.コンポストとは?

コンポストとは、家庭から出る生ゴミや落ち葉などの有機物を土に還し、堆肥や腐葉土として生まれ変わらせる方法です。英語ではcompostと書き、日本語訳は「堆肥」「堆肥にする」です。

なお、これらの有機物をまとめて入れ、コンポストを行う容器や機械を「コンポスター」と呼びます。

コンポストは昔から各家庭で行われてきた古い技術です。しかし「堆肥の作り方」として体系的に技術が確立されたのはつい100年ほど前のこと。

堆肥の効能、材料、製造法などがまとめられた「堆肥のすゝめ」という本が大正時代に出版されたことで、堆肥の作り方は人々に広まっていきました。

コンポストが注目される理由

本来ゴミになるものを堆肥や腐葉土にして再利用するコンポストは、家庭や地球環境のためになる取り組みです。

地球温暖化にゴミ問題など、さまざまな環境問題の解決が叫ばれる現代において、コンポストは率先して行うべきエコ活動の1つだといえるでしょう。

また、家庭菜園やガーデニングを趣味にしている方にもコンポストの導入はおすすめです。自宅でおいしい野菜を育てるにはよい土壌が欠かせませんが、よい土壌づくりには堆肥が役立ちます。

自宅で手軽に、さらにコストも抑えて堆肥が作れるとなれば、実践してみたいと感じる方は多いのではないでしょうか?趣味の質を高めたいと考える人たちの中で、今後コンポストの注目度はさらに増していきそうです。

肥料と堆肥の違い

2.肥料と堆肥の違い

コンポストは堆肥を作る方法ですが、肥料とはどう違うのでしょうか。それぞれの違いを解説します。

肥料とは

まず肥料の役割は、野菜や果物を含む植物を育てるための栄養分を土壌に補給することです。 肥料は大きく化学肥料と有機肥料に分類されます。有機肥料の材料は、油カスや動物のフンなどの有機物です。対して、化学肥料は石油や石炭、リン鉱石、カリ鉱石などの無機物を合成して作られています。

化学肥料は安価で入手しやすいことや即効性がある点がメリットですが、持続性がないのがデメリットです。 くわえて、石油や石炭は有限なエネルギー原料であり、地球環境のことを思えば使用量を減らしていくことが望まれています。おいしい作物を育てるためとはいえ、地球のことを考えるなら化学肥料にはあまり頼らない方がよいのかもしれませんね。

堆肥とは

堆肥の役割は、作物にとってよい土壌を作ることです。堆肥を土に混ぜて耕すと、以下のような条件がそろった“野菜の生育に適した土づくり”が叶います。

・通気性が高い
・水はけと保水性がよい
・有機物を多く含む

また、堆肥の材料は、日常生活の中で手軽に入手できる有機物です。堆肥を作る際には以下のような材料がよく用いられます。

・生ゴミ(野菜くず、出し殻、食べ残しなど)
・落ち葉
・雑草 ・もみ殻

コンポストの仕組み

コンポストの流れはたった3つのステップで説明できます。

1.有機物を1ヵ所に集める
2.微生物が有機物を分解する
3.堆肥ができる

堆肥を作るのは微生物です。人間がやることは、有機物の分解を促進するためにコンポストの中身をときどきかき混ぜることと、生ゴミを追加することのみ。たったこれだけの手間でよい土壌づくりに使える堆肥を入手できるのです。

少ない手間でコストもかけずに堆肥を手に入れたいなら、ぜひコンポストを始めてみませんか?

コンポストのメリット

本来ゴミとして捨ててしまうものを再利用することは、家庭にとっても地球にとってもメリットが多いです。

ここでは家庭と地球それぞれの観点から、コンポストに取り組むメリットをまとめました。

家庭のメリット

まずはコンポストを行うことによる家庭のメリットを解説します。

無料で堆肥を入手できる

家庭菜園やガーデニングで肥料を使いたいとき、市販の化学肥料を購入するとある程度の費用がかかります。その点、生ゴミから堆肥を作ればコストはかかりません。本来捨てるはずだった生ゴミから無料で堆肥を生成できるのは、大きなメリットだといえるでしょう。

堆肥を使っておいしい野菜を収穫できる

前述のとおり、堆肥の役割は作物を育てるのに適した“よい土壌”を作ることです。そして“よい土壌”で育った作物はおいしくなります。「せっかく家庭菜園をするならおいしい野菜を収穫したい」と考えるなら、堆肥を使わない理由はないでしょう。

ゴミの量を削減できる

野菜くずや出し殻などの生ゴミは水分が多く、溜め込むと不潔になったりニオイが気になったりするもの。ゴミの日を待たずに生ゴミを処理したいときにもコンポストは活躍します。

そもそも家庭から出るゴミの量は少ないに越したことはありません。ゴミを減らし、さらに堆肥化により有効活用できるところも、コンポストを導入するメリットです。

ゴミ捨てに使うビニール袋の使用量を減らせる

ゴミを捨てるのに使うビニール袋もタダではありません。特にレジ袋をゴミ捨て用の袋として再利用していた家庭にとって、2020年7月より始まったレジ袋の有料化はなかなか大きな痛手だったのではないでしょうか。

ゴミの量が減れば、おのずとゴミ捨てに使うビニール袋の量も減らせます。生ゴミの堆肥化はビニール袋のコスト削減を叶えるとともに、巡り巡ってプラスチックゴミを減らすことにもつながるのです。

気軽にエコ活動を始められる

地球のために何か行動したいと思いつつ、何から始めればよいかわからないでいる方は少なくないかもしれません。手軽に始められるエコ活動を探している方にもコンポストはおすすめです。

やることは簡単で、普段捨てているゴミを1ヵ所にまとめて、ときどき混ぜて放置するだけ。たったこれだけの手間で取り組めるエコ活動を、ぜひ今日から始めてみませんか?

地球へのメリット

続いてはコンポストを行うことで、地球に与えられるメリットをまとめました。

ゴミ問題に貢献できる

現在、世界中でゴミ問題は深刻化しています。日本でも「ゴミの焼却が追いつかない」「埋立地が足りない」など、問題は山積みです。

コンポストが普及すれば生ゴミが減り、排出されるゴミの量も削減されます。早急にゴミ問題を改善に導くためにも、コンポストはさらに広まっていくべき仕組みだといえそうです。

二酸化炭素の排出量を減らせる

ゴミを焼却して処理する際には、CO2(二酸化炭素)が発生します。CO2は温室効果ガスの一種であり、地球温暖化を加速させる大きな原因の1つです。

焼却するゴミの量が減れば、CO2排出量も抑えることができます。地球温暖化を食い止めるためにも、まずはコンポストの利用によりゴミを減らすことから始めてみてはいかがでしょうか。

食品ロスを減らせる

家庭から出る食べ残しも堆肥の材料として役立ちます。前提として、食品は食べられる分だけ購入し、消費し切るのが理想です。しかし、やむを得ない事情により食品ロスが発生してしまったときは、ただ捨てるよりもコンポストの材料として有効活用できた方がよいでしょう。

日本における食品ロス問題は深刻です。消費者庁が公表した「令和3(2021)年度食品ロス量推計値の公表について」の資料によれば、2021年度の食品ロス量は523万トンにものぼったのだとか。

食べ残しをゴミとして処分するにはやはりCO2が排出されます。食品ロスの発生量削減にも、コンポストをぜひ活用していきたいところです。

コンポスターの種類

コンポストに用いる容器をコンポスターと呼びますが、これにはいくつかの種類があります。 ここでは家庭での堆肥づくりによく用いられる5種類のコンポスターを取り上げ、それぞれの特徴やメリットを解説します。

設置型コンポスター

バケツのような形の筒状をしたコンポスターで、土の上に設置して使います。使い方はシンプルで、土に面した方と反対の上部の穴から堆肥の材料を入れ、上から土をかぶせるだけ。上部の穴にはフタが付いているため、ときどき混ぜながら数ヵ月放置します。 メリットは容量が多く、生ゴミや落ち葉をたくさん入れられる点です。一度にたくさんの堆肥を作りたい家庭に向いているでしょう。

回転式コンポスター

福引のガラポンに似た構造で、容器部分を回すことができるコンポスターです。回転により中に入れた堆肥の材料を撹拌することで、堆肥化を促進することができます。 回転式のメリットは、なにより撹拌が容易にできるところです。生ゴミや土が入った容器の中に直接手を入れてかき混ぜるのに抵抗があるなら、回転式コンポスターの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

密閉型コンポスター

材料を密閉できる容器に詰めて発酵させることで、堆肥を作る方法です。まずは密閉容器に生ゴミと発酵促進剤(ぼかし)を入れ、1週間ほど発酵させます。このとき容器の底に液体が溜まりますが、これは液体肥料として利用可能です。 この段階では最初に入れた生ゴミは分解されていないため、上から土を加えましょう。そのまま数ヵ月~半年放置すると堆肥ができあがります。 液肥と堆肥を得られるのが大きなメリットです。ただし、途中で発酵する工程があるため人によってはニオイが気になるかもしれない点は覚えておきましょう。

電気式生ゴミ処理機

中に入れた生ゴミを温風で乾燥させて堆肥化するものや、回転式コンポスターの動きを自動で行うものが該当します。 電気代がかかることと、機種によっては音が気になる点がデメリットになりえますが、自動化により短期間で堆肥を作れるのは大きなメリットです。 脱臭機能がついた機種を選べばニオイが抑えられるので、より快適に使うことができます。

ミミズコンポスター

堆肥の材料と一緒にミミズを入れ、ミミズに分解してもらうことで堆肥を作ります。ミミズが苦手な方にはおすすめできませんが、以下のとおりメリットも多いコンポスターです。

・分解の過程で発生するミミズのフンは無臭で、ニオイが気にならない
・ミミズのフンに含まれる成分が肥料として役立つ
・ミミズが日々コンポスターの中を這うため、かき混ぜる必要がない

ミミズを扱うことに抵抗がない、手間とコストをかけずに堆肥を作りたいという方におすすめのコンポスターだといえるでしょう。

初心者でも安心!コンポストの実践法について解説

コンポストは容器と材料、そして場所さえあればすぐに始められます。続いては、今日から始められるコンポストの実践法と注意点をまとめました。

基本的な方法

コンポストの手順は大まかに以下のとおりです。ここでは堆肥の材料と土を混ぜて堆肥を作る手順を解説します。

1.材料を用意する

堆肥の材料となる生ゴミや落ち葉、雑草などを用意します。生ゴミは新しいものを使用し、水気を切っておきましょう。また、野菜クズなどは細かくしておくと分解が早まります。

2.容器に入れる

9.容器に入れる

用意した材料を容器に入れます。容器は専用のものを購入してもかまいませんが、手軽に始めたいならダンボール、プランターなどのプラスチック容器で代用することも可能です。 ただし、容器を身近なもので代用するとニオイが漏れるなどのトラブルが発生しやすくなる場合も。心配なら専用の容器を購入しましょう。

3.材料を追加する

10.材料を追加する

生ゴミは毎日出るものです。その日に出た生ゴミは、新鮮なうちにコンポストに追加します。

4.撹拌する

9.容器に入れる

堆肥化を促進するには定期的な撹拌が必要です。できれば1日1回以上、最低でも週1回は全体をよくかき混ぜましょう。 1~4の手順を繰り返しながら2~3ヵ月経ったら生ゴミを追加するのをやめてください。引き続き週1回を目安にかき混ぜながら、1~2ヵ月かけて熟成させることで、堆肥が完成します。

コンポストに最適な場所

12.コンポストに最適な場所

コンポスターを庭やベランダなど屋外に設置する場合は、風通しがよく屋根がある場所に置きましょう。 また、材料が分解される過程でコンポスターから水分が出ることがあります。水が溜まっている状態は堆肥を作る環境として適さず、衛生的にもよくありません。 容器は水はけがよい土の上に置くか、難しければ容器の下にすのこや網を敷くなどして、水が流れ出す環境を整えましょう。

コンポスターがいっぱいになったら?

コンポスターの容量がいっぱいになったら、生ゴミを入れるのをやめて熟成の工程に進みます。 容器を空けたい場合は一度中身を土の上に出し、まだ分解されていない部分と、すでに堆肥になっている部分で分けましょう。分解されていない部分をコンポスターに戻したら、再び生ゴミを追加していってください。 この時点で堆肥化している部分は、そのまま家庭菜園やガーデニングに使用可能です。

コンポスターに入れてはいけないものは?

13.コンポスターに入れてはいけないものは?

一概に生ゴミといっても中にはコンポスターに入れてはいけないものもあります。一例をまとめましたので参考にしてください。

・腐敗した生ゴミ
・乳製品
・肉
・魚
・食用油
・ペットのゴミ、排泄物

これらは害虫を寄せつけやすい、ニオイの発生源になったり、病原菌を含む可能性があるためコンポスターには入れないようにしましょう。

コンポストのニオイ対策

コンポストから悪臭がする原因は、材料の腐敗や酸素不足など。ニオイを発生させないためにまずは2つのポイントを守りましょう。

・生ゴミは水気をしっかり切ってから入れる
・ニオイが発生しやすい材料は避ける

すでにニオイが発生しているなら、全体をよく混ぜて酸素を行き渡らせることで改善する場合があります。すぐにニオイをなくしたいのであれば、市販されているコンポスト用の消臭剤を活用するのも手段の1つです。

虫が沸いてしまった場合は?

コバエやウジなどの虫が発生するのもコンポストのよくあるトラブルです。まずはコンポストを始める前に、容器の中に虫や虫の卵が入り込んでいないかよく確認してください。

コンポストを始めたら定期的に中身をかき混ぜましょう。撹拌により分解を促進すると、虫が発生しにくくなります。

すでに虫が沸いている場合は容器をビニール袋で覆い、日光の当たる場所に1日ほど置いておいてみてください。容器内の温度の上昇により、虫を死滅させられます。

コンポストでできた堆肥の使い方

14.コンポストでできた堆肥の使い方

完成した堆肥は、植物の種や苗を植える前の土に混ぜて使いましょう。植物が育ちやすい土壌の条件は通気性が高く、水はけや保水性がよいことで、これらの条件がそろった土壌は「ふかふかの土」と表現されます。

堆肥を混ぜた土壌はまさにこの「ふかふかの土」になり、植物をすくすくと育ててくれます。家庭菜園からガーデニングまで、植物を育てるにあたり堆肥は活躍しますので、ぜひいろいろな場面で活用してみてくださいね。

コンポストの自作方法

15.コンポストの自作方法

続いては、コンポストを一から自作したい場合の手順を解説します。身近なもので作れるコンポストを集めましたので、参考にしてみてください。

ダンボールコンポスト

ネット通販での買い物や日用品のまとめ買いで手に入るダンボール箱は、丈夫で容量もあるためコンポストの容器に適しています。 必要な材料と自作する際の手順は以下のとおりです。

材料

・ダンボール箱
・新聞紙
・補強用ダンボール(組み立てたダンボールの底に合うサイズのもの)
・クラフトテープ
★ピートモス(改良用土)
★くん炭(改良用土)

★の材料はホームセンターで購入可能です。

作り方

1.ダンボール箱の底をクラフトテープで閉じる。
※縦、横、角のすべての隙間を閉じるのがポイント
2.ダンボールの底に新聞紙を敷き、その上に補強用ダンボールを重ねる。
3.ピートモス、くん炭を3:2の割合で入れる。
4.生ゴミを加えて全体を混ぜ、フタを閉める。
5.4の工程を2~3ヵ月繰り返したのち、1~2ヵ月熟成させる。

※使用するダンボール箱は2~6ヵ月を目安に交換しましょう。

ペットボトルコンポスト

ペットボトルを使ったコンポストも手軽に始められます。小さなスペースで始められるので、初めてのコンポストにもおすすめです。

材料

・ペットボトル(牛乳パックでも可)
・生ゴミ
・土

作り方

1.ペットボトル(または牛乳パック)に土を入れ、その上に生ゴミを加えて口を閉じる。
2.定期的に菜箸で混ぜながら、土、生ゴミ、土…と層になるように重ねていく。
3.満タンになったら1~2ヵ月熟成させる。

コンポストの企業事例

16.コンポストの企業事例2

コンポストは、地球が抱えるさまざまな環境問題を解決に導くポテンシャルを秘めています。

続いては、企業理念として「A SUSTAINABLE FUTURE」を掲げるヤンマーが取り組む、コンポスト普及のための活動と事例を紹介します。

事例|①食品廃棄物の有効活用で持続可能な社会を実現する、バイオコンポスター「YC100」を開発

ヤンマーが開発した「YC100」は、1日あたり100kgの食品廃棄物を分解処理することができるバイオコンポスターです。 「YC100」には「ADI(Air Direct Injection)方式」という技術を取り入れました。これは外気を加温し、槽内に圧力をかけながら押し込むことができる技術で、生ゴミの乾燥効率を各段に向上させます。

企業事例_コンポスター

コンポスト内の最適な温度や風量、撹拌速度・頻度は、投入した生ゴミの量により異なります。「YC100」はヤンマー独自の技術により、これらの自動制御が可能です。くわえて、全体をむらなく撹拌する技術も取り入れているため、生ゴミの堆肥化がよりスピーディに完了します。

「YC100」の開発プロジェクトは2019年に立ち上がり、製品の完成までには2年以上の歳月を費やしました。「YC100」完成までの試行錯誤のストーリーは、以下の記事でご確認ください。

事例|②滋賀県のこども園とヤンマーで取り組む「こどもやさいプロジェクト」を開始

事例2_1

ヤンマーでは2022年10月より、家庭から出る生ゴミから堆肥を作る「こどもやさいプロジェクト」に取り組んでいます。

プロジェクトの中心人物は滋賀県のこども園に通う子どもたちです。同園では、園内に設置したコンポスターに、登園時に持参した各家庭の生ゴミを集め、堆肥化しています。

完成した堆肥で育てた野菜を食べることは食育になります。また、幼いうちから環境問題に触れることは、地球の未来を守るために何ができるかを考える、大きなきっかけになるはずです。プロジェクトの詳細と、堆肥づくりに取り組む子どもたちの様子は、以下の記事からぜひご覧ください。

コンポストで地球環境問題に貢献しよう|まとめ

家庭から出る生ゴミを活用し、堆肥として再利用できるコンポストにはメリットがたくさんあります。

「堆肥を自宅で作る」と聞くと一見難しそうに感じますが、実はコストも手間もそこまでかかりません。材料は生ゴミのほか、落ち葉に雑草などどれも身近なものばかり。さらに容器もダンボール箱やペットボトル、牛乳パックで代用でき、手順は生ゴミを追加して混ぜるだけ。たったこれだけでよい土壌づくりに役立つ堆肥が入手できます。

市販されているコンポスターの種類は設置型、回転型、密閉型に電気式など多岐にわたります。それぞれの特徴やメリットを比べながら、ご家庭に合うものを選んでみてくださいね。

コンポストにより生ゴミや食品ロスを減らすことは、ゴミ問題を解決に導くとともにCO2排出量の削減も叶え、ひいては地球温暖化を食い止めることにもつながっていきます。

地球が抱えるさまざまな環境問題に貢献できるコンポスト、あなたも始めてみませんか?