グリスアップ

カテゴリ:自分でできる建機メンテナンス

建機のグリスアップはメンテナンスの基本です 建設機械は定期的なメンテナンスと使用が不可欠です。今回は建機の動きをスムーズにして摩耗を抑制するジョイント部分への給脂=グリスアップについて解説します!

グリスアップとは

●グリスアップとはグリース(半固体潤滑剤)の給脂をすること

油圧ショベルもミニショベルも、動きを滑らかにし、長く使い続けるためには日々のメンテナンスが非常に大事になってきます。特に、動きをスムーズに保ち、摩耗を抑制するジョイント部分への給脂は軸受けや摺動部の密封性を良くし、水や塵埃の浸入を防ぎ、摩擦力を減少させる働きがあります。
不足すると、軸やピンなどの磨耗の促進や焼き付を発生させる恐れがあるので定められた時間内で給脂する必要があります。
特に洗車後や雨の中および軟弱地、泥水中での作業後は、念入りにグリース給脂を行いましょう。

●給脂位置

下記はグリース給脂の代表的な場所で、他にも給脂する位置はたくさんあります。また、機種によってニップルの位置は異なります。

ViO45-6Aグリース給脂位置の写真

●グリスアップ前の点検・整備

グリスアップ前に必ず下記の点に注意して、始業点検を行ってください。

  • 亀裂、ガタなどがないかどうか。
  • ボルトなどのゆるみがないかどうか。
  • 油圧配管の油漏れがないかどうか。

●グリースの給脂

  1. 作業機とブレードを接地させ、エンジンを停止してください。
  2. グリースニップルを清掃後、グリースを給脂します。
  3. 給脂後、押し出された古いグリースは、ウエス等できれいに拭き取ります。

●不定期点検

アタッチメント側のピンは、回転しないため摩耗しませんが、さびない程度にさび止め、またはグリースを塗布してください。