輸送に関して

カテゴリ:建機の基礎知識

建設機械を安全に輸送するために 油圧ショベル・ミニショベルなど建設機械の車両を輸送するときは、関係法令を守って安全に運ぶ必要があります。積み込み、積み降し方法や注意点に気を付けて車体を輸送しましょう。

車体の積み込み、積み降し方法

●積み込み、積み降し時は以下の項目に注意しましょう

  • 積み込み、積み降し作業は、特に危険をともないますので注意してください。
  • 積み込み、積み降し時は、エンジン回転を低くして、低速で行ってください。
  • 車両の積み込み作業は、平たんで地盤の固いところを選んでください。また、路肩との距離を十分にとってください。
  • 道板は十分に強度があり、引っ掛け金具を取り付けたものを使用してください。また、安全に積み込み、積み降しができるような幅・長さ・厚さがあるか確認し、道板のたわみ量が多いときは、ブロックなどで補強してください。
  • 道板はトラックの荷台から外れないように、確実にセットしてください。
  • 車両が横滑りしないように、道板の表面に油脂や異物などの付着物があれば取り除いてください。車両の足回りの泥も落としてください。
  • 道板が雨、雪、凍結などで滑りやすいときは、積み込み、積み降しをしないでください。
  • 道板上では絶対に進路の修正をしないでください。進路修正する場合は、いったん道板から降りて方向を修正してください。
  • 積み込み後、車両が動かないように角材をかませ、ワイヤロープなどで確実に固定してください。
  • 可変脚仕様車の場合、積み込み、積み降し作業時に可変脚操作レバーは絶対に操作しないでください。
  • 可変脚仕様車の場合、クローラー幅を最大に拡げてください。

●輸送時は以下の項目に注意しましょう(参考例:SV08-1A)

  • 型式によって異なります。詳しくは取扱い説明書をご覧ください
  • 輸送するときは、道路交通法などの関係法令に従って、安全に行ってください。
  • 輸送経路は、車両をトラックに乗せた状態での最大幅・高さ・重量制限などを考慮してください。

1. トラックのブレーキを確実にかけ、タイヤに輪止めをかませて動かないようにしてください。また、道板はトラックと車両の中心が一致するように確実に固定してください。なお左右の道板は同じ高さになっているか必ず確認してください。
道板の角度は、15度以下で使用してください。
道板の間隔は、クローラーの中心に合わせて設定してください。
走行増速ペダル①は操作しないでください。
可変脚仕様車の場合、クローラー幅を最大に拡げてください。

2. アクセルレバー②を戻して、エンジン回転を低くしてください。

3. 旋回ロックレバー③をロックの位置にしてください。

4. 道板に方向を定めて低速で走行し、作業機がトラックに当たらない範囲で可能な限り下げた状態で積み込み・積み降しを行ってください。
道板上では、走行レバー以外のレバーを操作しないでください。

5. トラックの所定の位置に正しく積載してください。

車体積載時の注意点(参考例:SV08-1A)

  • 型式によって異なります。詳しくは取扱い説明書をご覧ください

建設機械の車両を積み込む作業をする時は、平たんで地盤の固い所を選んでください。
また、路肩との距離を十分に保って作業するようにしましょう。

トラックの所定位置に積載後、車両を次の手順で固定してください。
1. ブレードを接地させてください。

2. バケットおよびアームシリンダーを最大に伸ばし、その状態でブームを静かに角材の上に降ろしてください。

3. エンジンを停止して、スタータースイッチのキーを抜き取ってください。

4. 各操作レバーは、ロックレバー①で確実にロックしてください。

5. 輸送中、車両が動かないように、クローラーの前後に角材をかませ、チェーンまたはワイヤロープで固定してください。特に横滑りが起きないように、注意して確実に固定してください。

<重要>
輸送時、バケットシリンダーの損傷を防ぐため、バケットシリンダーのいずれかの端に角材などをかませ、直接床面に設置しないよう注意してください。

車体輸送時の注意点

★<警告>輸送経路は、道幅・高さ・重量制限などを考慮して決定してください。

輸送するときは、各関係法令により下記のとおり規定値が定められていますので、必ず守ってください。

● 規定値
総質量…20トン以下

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