SOLUTION 01 / Energy Solution エネルギーソリューション

自然と共生し、より豊かな
暮らしを実現する
“CO2を排出しない”本社ビルへ

世界に誇る最新の環境技術を結集した本社ビル「YANMAR FLYING-Y BUILDING」。CO2排出量ゼロの「ゼロ・CO2エミッション・ビル(ZEB)」を目指すことを通じて「自然と共生し、より豊かな暮らしを実現する」というミッションを体現します。

現在の自家発電稼働率SELF ELECTRIC POWER GENERATION RATE

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現在のCO2削減率CO2 REDUCTION RATE

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※この数値はYANMAR FLYING-Y BUILDINGからリアルタイムで計測し表示しています。

ISSUE

未来の方向性を指し示すヤンマーのコンセプトモデル

創業の地である大阪市北区茶屋町に本社ビルを構えるヤンマー。世界に誇る最新の環境技術を結集した「YANMAR FLYING-Y BUILDING」は、これ自体が未来の方向性を指し示すコンセプトモデルとも言える存在となっています。ビル内には、太陽熱集熱器・太陽光発電・ガスヒートポンプエアコン・ガスコージェネレーションシステムなどの多様なCO2削減技術を採用。CO2の積極的な利・活用を通して、CO2排出量ゼロの「ゼロ・CO2エミッション・ビル(ZEB)」の実現を目指しています。創業100年をこえ、次の100年を見据えた今、「自然と共生し、より豊かな暮らしを実現する」というヤンマーのミッションを、このビルを通じて体現していきます。

CO2排出量ゼロ実現に向けたロードマップ

CO2排出量ゼロ実現に向けたロードマップ

建設的
取り組み
・多段水平ルーバー(エコルーバー) ・壁面緑化など
設備活用
・CO2制御 ・外気冷房・ガスコージェネレーションシステム+排熱投入型吸収式冷温水機+排熱利用除湿器 
・高効率GHP(ガスヒートポンプエアコン) ・LED/自然採光/調光制御 ・太陽光発電 
・自然換気(エコシリンダー)など
再生
エネルギー
・バイオディーゼルエンジンコージェネレーションシステム ・太陽熱集熱・地中熱利用 など
設備
最適運用
・ヤンマーエネルギーマネジメントシステム(Y-EMS)の運用
技術革新
・排熱利用温度差発電(開発中) ・太陽光発電の高効率化 ・空調機の高効率(自社製) など

SOLUTION

世界をリードする環境技術と自然との共生を目指すアイデアを集結

「YANMAR FLYING-Y BUILDING」は、最新の環境技術とヤンマー独自の商品と技術を組み合わせることでCO2排出量の大幅削減を可能にしました。設備面では、高い燃焼効率と低燃費で省エネルギーを実現するために、オフィス内の空調や温水の熱源としてガスコージェネレーションシステムを採用。空調システムにはガスヒートポンプエアコン(GHP)を設置しています。また、都市型ビルにおける創エネルギーに最適な太陽光発電設備も南壁面上部に設置。さらに全館の照明にはLED照明を採用しているほか、自然光の明るさを測るセンサーと連動して照明の明るさを自動的に制御しています。そして、熱と電力供給を最適運用する、ヤンマーエネルギーマネジメントシステム(Y-EMS)を採用。CO2排出量の削減に貢献します。

また、自然との共生を目指すための取り組みも随所に織り込まれています。換気面では、窓まわりに設置したエコルーバーと自然換気で光と風を合理的に利用。さらにビル南壁面には、高さ52m、幅23.7m、面積約1,230m²の壁面緑化を実現。地域生態系の回復や大気汚染物質の吸着にも貢献しています。そして屋上では、2011年3月から始まった養蜂活動「NPO法人 梅田ミツバチプロジェクト」をサポート。ミツバチの巣箱を設置し、壁面緑化の4割程度を花の咲く地被植物とすることで集蜜に配慮しています。

オフィス内の空調や温水の熱源に、ガスコージェネレーションシステムを採用。高い燃焼効率と低燃費で省エネルギーを実現します。

空調システムは、ガスヒートポンプエアコン(GHP)を採用。快適な室内環境を実現しています。

都市型ビルにおける創エネルギーに最適な太陽光発電設備を南壁面上部に設置しています。

南壁面に面積約1,230m2の壁面緑化を設置。利用者のアメニティ向上や、地域の生態系の回復、大気汚染物質の吸着に貢献します。

一部の設備室などを除き、全館LED照明を採用。自然光の明るさを測るセンサーと連動して、照明の明るさを自動的に制御しています。

窓まわりに設置したエコルーバーと自然換気で、自然の光と風を合理的に利用しています。

「NPO法人梅田ミツバチプロジェクト」を支援し新本社ビルの屋上庭園内にハチの巣箱を設置するスペースを提供。屋上緑化、生物多様性、地域社会の活性化に取り組んでいます。

熱と電力供給を最適運用する、ヤンマーエネルギーマネジメントシステム(Y-EMS)を採用。屋上に設置したコントローラから機器を自動制御することで、
CO2排出量の削減に貢献します。

RESULT

CO2排出量を大幅削減
室内環境の快適性にも高い評価

ヤンマーが世界に誇る環境技術を集結させた本社ビルは、建築物の環境性能を評価する「CASBEE大阪みらい※」で最高評価となるSランクを取得。省エネ・省資源技術はもちろんのこと、室内環境の快適性が高く評価されています。また、2018年度のヤンマー本社エリアのCO2排出量の実績値は54.0kg- CO2/㎡年。この値は一般的なビルの-61.7%をマーク。確かな省CO2削減効果を確認できました。

※建築物の環境性能を総合的に評価するシステム。省エネルギー・省資源・リサイクル性能などの環境配慮だけでなく、室内環境の快適性・建築物の長寿命化・景観への配慮なども評価の対象になっています。

本社エリアCO2排出量[kg-CO2/m2年]