ヤンマーの工場で生産される全てのエンジンを対象に、品質の管理を行っています。私は主に、開発段階を経たエンジンが量産に移行するタイミングで問題がないかを確認する試験を担当しています。開発部で性能を満たしたエンジンと、量産のために試作されたエンジンを約2カ月間かけて比較し、同じ性能が出るか検証します。問題がなければ、その後工場で量産されていくという流れです。私は学生時代にエンジンについて学んでいたわけではないので、正直言うと配属後1~2年目頃までは必死でした。でも今はエンジンに関わる仕事がすごく面白いですね。うまく動かないとき、頭の中で論理的に考えてから実際のエンジンに落とし込むのですが、想定通りに動くとすごくうれしいんです。
量産前のエンジンの試験を担当
妥協のない厳しい品質管理
量産前の
エンジンの試験を担当
妥協のない厳しい品質管理
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ヤンマーパワーテクノロジー(株) 小形事業部品質管理部
工学研究科機械工学専攻修了
2018年入社 -
松尾 悠YU MATSUO
現在の主な
仕事内容
ヤンマーで
働く魅力
ヤンマーの魅力は、チャレンジさせてもらえるところだと思います。上司に海外に行ってみたいと伝えたところ、すぐに話が進んで、5年目の時に4カ月間、海外現地法人支援として立ち上げ段階のインドの工場に出張させていただきました。エンジンの回し方や品質管理、製品検査の方法を現地の方に教えるのですが、順序立てて説明するための準備は、普段の業務を改めて理解することにつながり、とても勉強になりました。また現地で教えるうちに、日本での業務に足りていないことや無駄なことも見えてきて、改善のきっかけにもなりました。インドでの仕事をやり遂げたときは大きな達成感がありましたし、成長できたと感じています。今の目標は、世界中にいるヤンマーの人から頼られるグローバルな人材になることですね。
大切に
している
想い
どんなことがあっても「品質」に妥協しないということを大切しています。何か問題があった場合、私たちが止められなければその製品はお客様のところに届いてしまうため、私たちはいわば「最後の砦」です。
企業は、生産性やコスト単価を改善し利益を増やしていきますが、我々の品質管理はお客様に品質の良い製品を届け続ける為、活動しています。
その品質が確保できないことが分かった時は、最適な手法でスピーディーな対応を意識し、絶対に妥協をしないよう厳しい目で判断することを心がけています。
その品質レベルの高さが、お客様の信頼を確保し、いずれは売上げ向上に貢献できるはず。そのことを念頭に日々の仕事に取り組んでいます。
印象に
残っている
エピソード
配属されたばかりの頃に、試験で現場に入らせてもらったときのこと。何も考えず試験方案通りにエンジンを回していたところ、上司から「回しているだけでは、アカンぞ」と指摘されたんです。「ちゃんと性能を見て、なぜこの試験が必要か考えないと」と言われ、ハッとしました。確かに出てきた結果をそのまま人に見せるだけなんて機械でもできるし、それで「判断してください」なんて失礼だったなと反省しました。今、試験をするときは現場の方にお願いすることがほとんどですが、その時の経験から、毎回必ず何のための試験なのかを伝えるようにしています。結果に大きく影響することはないかもしれませんが、目的を理解し、共有することで気づいてもらえることもあるので、やはりコミュニケーションは重要ですね。