Yanmar International Singapore (以下、YIS) は、2014年にシンガポールに設立された海外現法に対するコーポレート機能(特にファイナンス、人事、IT)の統括機能を保有する会社です。ヤンマーグループでは今後さらなる海外事業拡大を目指す中で、YISはグループ経営のグローバル化と高度化の推進をミッションとし、海外事業展開におけるバックオフィス的な役割を担っています。そのような中で私はFinance & Planning部門に所属しており、主に以下の仕事を担当しています。
1) ヤンマーグループにおける主要海外現法の経営管理及びサポート2) グループファイナンス(シンガポールにおける金融機関からの資金調達及び東南アジアの海外現法に対するローン)3) 各種プロジェクトへの参画(主にグループ全体最適を考慮した海外事業拡大に向けた体制構築に関するもの)
さらなる海外事業拡大に向け、
シンガポールで主要海外現地法人の
経営管理を担う
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Yanmar International
Singapore Pte. Ltd.
Finance & Planning Division
Project Manager経済学部 経済学科卒
2004年入社 -
岡本 泰典TAISUKE OKAMOTO
現在の
仕事内容
海外で
働くことの
醍醐味
現在担当している職務においては、グループとしての新しい取組みや仕組みの構築といったチャレンジングなものが多く、プロジェクトベースの仕事が大半を占めます。現在のヤンマーグループの目指す方向性は、今後さらに企業として成長していくために、いかにして海外市場で事業を拡大していくかということです。そのためには、日本側の役割が重要なことはもちろん、海外現法(特に現地社員の協力)の役割が重要になることは間違いありません。現地社員と仕事をする上では、言葉の壁はもちろんのこと、日本企業特有の細かいニュアンスを伝えるのに苦労することもあります。しかしながら、自らが海外に腰を据え、現地社員と協力し、各種プロジェクトの目的を達成できた時の達成感と喜びは相当なものです。このような経験が自分の成長につながっていると感じています。
仕事で
大切に
していること
自分一人の力でできることは限界があります。特に、私が現在担当している仕事のような場合、何かを成し遂げるにあたって、一緒に働くメンバーが協力し、フォローし合うことがプロジェクトをうまく進めるためのベースになっていると考えています。そのためにも相手をよく知り、まずは相手の長所を見つけるようにしています。そして日頃からコミュニケーションをしっかりととり、それぞれの認識や方向性を合わせて仕事に望むよう心がけています。一方でITが生活に浸透している近年、仕事のスタイルはメールやTV/Web会議が主流です。当然これらのツールは積極的に活用すべきですが、時にはうまく想いが伝わらず、相手の誤解を招いてトラブルに発展することもあります。従って、できる限り直接会って話をする場を設けるよう努めています。
成長を
実感した
エピソード
赴任して間もない頃、東南アジアの現法に対するグループファイナンス業務の立上げに携わりました。従来、東南アジアにおける海外現法は基本的に各国の金融機関から個別に資金調達をしていました。しかし、業務の効率化とスケールメリットを活かしたより競争力ある調達コストを実現するために、金融機関からの資金調達及び東南アジア現法への貸付業務をシンガポールに集約することになりました。この取り組みは当然財務知識も必要でしたが、私自身、それまで財務の経験はなく、知識レベルも決して高いとはいえませんでした。このような中、金融機関との交渉では聞いたこともない専門用語が飛び交い、現地スタッフとの打合せは英語でと大変苦労しましたが、営業時代に培った粘り強さと本社関連部門をはじめ、現地スタッフの協力もあり、何とか当初の目的を達成することができました。
休日の
過ごし方
家族でシンガポールに赴任していますので、休日は家族と過ごすことが多いです。同僚や取引先との懇親をかねてゴルフにいくこともあります。シンガポールは日本よりも物価が高く、ゴルフも日本の倍以上の金額がかかりますのでマレーシアやインドネシアに遠征することがほとんどです。また、赴任している同僚やその家族との交流(自宅に招いての食事やBBQ等)もあります。海外で生活しているといろいろなトラブルや困難に直面することもありますので、その時に頼りになるのは親や友人ではなく、職場の同僚になります。何かあった時にはお互い助け合うという精神を持ちながら日々暮らしています。