当社の小形産業用ディーゼルエンジンの開発は、ベースエンジン開発とエンジニアリング開発の大きく2つに分類されます。前者にてエンジンの主要諸元を確立させ、後者にて、ありとあらゆる作業機に搭載できるようお客様ごとにベースエンジンをカスタマイズするといった流れとなっており、ニーズに細かく対応しています。
その中で私は新機種ベースエンジンの設計を担当しています。基本設計・試作・評価結果から課題の抽出・改善・そして量産化および量産後のフォローといった一連の開発フローをメンバーと共に行っています。お客様の下で不具合が起きないよう十分な信頼性を担保しつつ、できる限りの低コスト化を心がけ、お客様が得る付加価値が最大限となるよう日々開発を行っています。
基本設計から量産後のフォローまで携わる
新機種ベースエンジンの開発
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エンジン事業本部 小型エンジン統括部
工学院 エネルギー環境システム専攻修了
2017年入社 -
岡本 雄樹YUKI OKAMOTO
現在の
主な
仕事内容
ヤンマーで
働く魅力
若い頃から幅広く大きな仕事を任してもらえることがヤンマーの魅力だと感じています。私が担当している新機種開発は、ヤンマーの小形産業用ディーゼルエンジン分野で過去最大の出力・サイズを誇るエンジンであり、社内としても未知の領域であるとともに大きなチャレンジでした。初期配属の時からこのプロジェクトに参加でき、また、ほとんどの部品が新規設計だったことから、多くの部品設計にも携われました。そのような中で一つひとつ学びながら、自分の考えや思いを形にして、このエンジンに搭載していくこと、そして、お客様や社内の期待に応えていくことにやりがいを感じています。
大切に
している
想い
私は“人とのつながり”を大切にしています。どんな仕事であれ、必ず人と人とのやり取りが発生します。その両者の関係性が良好であれば、おのずと仕事も順調に進むと考えています。そのために、まずは相手の話をしっかりと聞き、ときには雑談を踏まえながらしっかりとコミュニケーションを取って関係性を構築していくよう心がけています。そのおかげで壁にぶつかった時にすぐに助言をもらえるなど、解決への道のりを大幅に短縮することができました。これからも社内のみならず社外の人も含めて積極的にコミュニケーションを取り、自分の財産としていきたいと思っています。
印象に
残っている
エピソード
最も印象に残っているエピソードは、配属して間もない頃に行われた新規エンジン初号機の組立立ち合いです。まだ入社から日も浅く、エンジンに対する知識も十分ではなかったものの、組立を担当してくれた先輩から各部品の説明を受けることができ、大きな知見が得られました。組立の最中にはあらゆる部署から見学者が詰めかけ、新機種への期待度の高さを感じました。そうした中で組み上がったエンジンを目の当たりにし、自分がこれから携わっていく仕事の大きさを痛感したとともに、将来量産されるエンジンの第一号を自分の手で組立てた感動と興奮は今の仕事のモチベーションとなっています。