6GY135Wシリーズ
外形寸法図
単位:mm
- ※オプションを装備したときは、寸法が異なります。
詳細な据付に際しては、別途機関外形図を取寄せてご使用ください。
製品コンセプト
クラスNo1※1の高出力・低燃費を達成した新型業務用電子制御エンジン。
ニーズにあわせた2種類のコントロールシステム
VC20仕様(フル電子制御方式)
全システムを電子制御化することで、高い拡張性と制御が可能になりました。高いデザイン性も実現しています。
採用のポイント
- 新造船へ搭載する場合
- 最新エンジンを余すことなく使いたい場合
- ブリッジ内の内装にこだわりたい場合
メカスロットル仕様(セミ電子制御方式)
従来機と同じ機械式コントローラー(ケーブル)での操作を可能にしました。従来の操船システムがそのまま使用できます。
採用のポイント
- 機械式エンジンから換装の場合
- 従来の操船システムを流用したい場合
- これまでの操作感を変えたくない場合
クラスNo.1※1の高出力
大排気量14.6ℓに加え、コモンレールシステムの採用や各部構造の見直しにより、広い負荷領域にわたって良好なエンジン性能を発揮します。
従来機から0.9kWの出力アップを達成することで、クラス最大の出力を実現。幅広い用途・漁種でC階層最大出力エンジンの搭載が可能になりました。(6GY135W-Pの漁船法馬力数540kW)
低スモーク、低騒音
コモンレールシステムを採用し、黒煙レベルは従来機から排気濃度を最大80%以上低減。
環境にやさしいクリーンかつ低エミッションのエンジンです。また多段燃料噴射パターンの最適化により、低騒音を実感できます。
低スモーク
実感できるトルク性能
各漁種の操業パターンを分析し、要求されるトルクを満足させるマッチングにより従来機から低速トルクとトルクライズを向上しました。載荷時に粘り強い力を発揮します。
使い方にあわせた多様なエンジン制御
電子制御エンジンの機能として、定回転制御や加速性制御を複数パターンから選択できる機能を搭載しています。エンジンのECUにPCを接続し、専用のヤンマーサービスツール(SA-D)を使ってプログラムを変更することで多様な船・使い方にあわせたマッチングが可能です。
- ※プログラム変更はヤンマー認定資格を持つサービスマンにお問い合わせください。
クラスNo.1※1の燃費性能
コモンレールシステムの精密な燃料噴射制御、燃焼室構造の最適化により、クリーンな燃焼特性から全負荷領域で燃費性能の向上を図り、クラストップの低燃費を実現しました。
特に実用負荷域(負荷率50%以上)の燃費性能を向上させ、「お客様が実感できる低燃費」を目指しました。
連続定格時燃費
非常時の安全機能
トラブル発生時は、異常内容を表示、自動でエラー来歴も記録します。重故障発生時には、自動で機関保護運転に切り替わるフェールセーフ機能を搭載しています。またコントローラーなど操作系の故障に備えて、非常用バックアップパネルも搭載しています。
非常用バックアップパネル
電子制御コントローラーなど、メインの操作系が故障した際に、バックアップパネルを使用することでエンジン発停止やスロットルの操作が可能です。
高い換装性、据付性を実現
全長・据付寸法は従来機と同一寸法とし、全高・全幅は小型化を実現しました。コントロールシステムは、VC20仕様とメカスロットル仕様の2種類を設定。特にメカスロットル仕様では、従来同クラス機で使用している操船システム(ダイヤルリモコン、油圧リモコン等)の使用を可能とし、トータルの換装費用を抑制します。
- ※12022年4月現在。自社調べ。
要目
機関名称 | 6GY135W-P/-P1 | 6GY135W-Q |
---|---|---|
シリンダ数 | 6 | |
シリンダ径 × 行程(mm) | 135 × 170 | |
連続出力(kW(PS)/min-1) | 540.9(735)/2084 | 400(544)/2084 |
実用最大出力(kW(PS)/min-1) | 594.9(809)/2150 | 440(598)/2150 |
漁船法馬力数(kW) | 540 | 400 |
機関乾燥質量(kg) | 2271(YXH-160-7) 2309(YXH2-160-7) |
- ※機関乾燥質量は仕様・付属品等によって異なります。
- ※諸元は改良などにより、予告なく変更することがあります。