- 田植えと同時に箱施用剤を側条に散布するので、薬効が期待できます。また、散布ムラ・こぼれも防げます。
- 育苗ハウス内で箱施用剤を散布しないので、ハウス内の農薬残留の心配がありません。
- 薬剤の登録が1kg/10aになり、密苗から疎植・稚苗慣行栽培まで対応できます。
- 側条の溝に薬剤を埋め込むため、流亡が減少し環境負荷を軽減します。
- ※側条施薬機を使用する場合は、必ず側条施用に適した薬剤を使用してください。
密苗と慣行栽培を比べても、栽培方法に大きな差はありませんが、苗の取扱いや田植機について、密苗ならではのポイントがあります。今回は移植前~移植時に役立つ情報をご紹介します。
ひたひた水でがちょうど良く、苗の植付姿勢が安定します。
深水での田植えは、浮き苗になりやすく、枕地など深いところは低速で植えるようにしましょう。
移植後は必ず入水しますが、以下の場合は入水を遅らせてください。
また、急な入水も浮き苗の原因となるのでやめましょう。
順調に育った苗は、しっかりと根が張っているので、苗マットは箱から取り外して手で持っても千切れたり、バラけたりすることはまずありません。しかし、なんらかの理由によりマット強度が不足している場合は、慎重に取り扱うようにします(苗取板を使用してください)。
苗箱から取り出す際は丁寧に扱い、特にマット端面の形状を崩さないようにしましょう。
苗マットをほ場まで運搬するとき、マットを巻いてしまうと、マットの寸法が狂ったり形状が崩れる恐れがあります。運搬をするときは、必ず平置きにしてください。仕方なく、ロール状に巻いて運搬した場合は、苗のせ台に載せる前に、必ず苗マットの寸法や形状を修正しましょう。
苗は乾燥が大敵。特に、あらかじめほ場に苗を配布しておく場合は、苗マットが乾燥しないように注意が必要です。長時間直射日光や風が当たらない様、覆いをしたり、場合によってはかん水を行うなど、十分注意しましょう。
育苗箱底面にビニールやシートなどを敷いている場合は、苗を苗のせ台に載せる前に、必ず取り除いてください。
苗マットをセットするときは、苗マット押さえを苗マットの表面から1~1.5cm程度離れるようにセットします。
苗が少なくなると縦送りが悪くなり、かき取り不良になります。ぎりぎりになる前に補給しましょう。
苗マットと苗マットの接続面に隙間ができないように注意しましょう。
施肥機付きの田植機なら、同時施肥で省力化が可能。
箱施用剤、除草剤も田植えと同時作業ができる。
箱施用薬剤散布状態。