ほ場の準備をはじめましょう!

ほ場は、稲が一生を過ごす住まいのような存在といっても過言ではありません。それだけ重要な環境だということを肝に銘じて、ほ場の準備をはじめましょう。

1.まずはほ場の清掃から

ほ場内に石(特に3cm以上)・木片・竹・空びん・空缶・針金・鉄棒・ブリキ板・ビニールシート・油紙等の異物がある場合は、すべて除去しましょう。

2.田植機でスムーズに植付けができるように、荒起こしをしましょう

できるかぎり耕盤が一定になるよう、ワラ・稲株・雑草等が多い場合は取除くか、鋤き込みを行いましょう。

3.代かきは丁寧に行いましょう

代かきは、水を張ったほ場の表面を均平にする作業です(表層の細土を含む)。丁寧に行ってください。
ただし、あまり過度に土を練りすぎると、ほ場表面が柔らかくなりすぎ、スムーズに植付けられない場合があります。また、ほ場表面にワラくずや雑草、土塊などが多い場合は、代かき・均平後でもスムーズな田植えができないことがあります。埋め込むか除去するようにしてください。植付け時のほ場表面の硬さは、ゴルフボールか同等の大きさの土塊を、ほ場表面より1mの高さから落としたとき、下図1のような状態になるのが最適です。

図1.ほ場状態が適性

移植時の土壌は、適度に埋め戻る硬さにしましょう。土が埋め戻り、苗の姿勢が安定します。

図2.ほ場状態が軟らかい

代かきがラフだと、田面がでこぼこに。株残さ埋没不良などで転び苗の原因となります。

図3.ほ場状態が硬い

土壌硬度が硬すぎると株元が埋め戻らず、苗が倒れたり移植後の入水により流れやすくなります。

参考:植付け日を基準にした「代かき日」目安

ほ場表面が硬すぎたり、軟らかすぎたりすると適正に植付けられないことがあります。

土性 代かき日
砂土 植付け当日または前日に代かき
砂壌土 植付け2~3日前に代かき
壌土・植壌土 植付け4~5日前に代かき
植土(粘土) 植付け5~6日前に代かき
火山灰土 植付け6~7日前に代かき
  • 代かき日の目安は、天候や地域によっても異なります。

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