米づくりで大切な作業である田植え。変形田ということで植え残しが多くなり、思ったように収量が確保できない、条の間隔が一定にならないなどの経験はありませんか?区画整備されたほ場の場合は田植え作業も効率良く行えますが、変形田でスムーズに作業を行うにはコツが必要です。
そこで今回は、様々なほ場で効率的に田植えをする方法についてご紹介します。
ヤンマーの田植機
田植機を使って作業を行う場合、一度通って植え付けた箇所は二度通れません。再び同じ場所を通ると、植え付けた苗を痛める可能性が高くなり、収穫量に影響を及ぼす恐れがあります。効率的に田植えを行うには、事前に植付けの順序を決めておくことがポイントです。
まずは、ほ場がどのような条件になっているかを確認します。スムーズに植付けするにあたり、ほ場の深い場所や給水口などの障害物の有無も確認しておきましょう。
①植え始めの位置となっているほ場の出入り口の場所
②ほ場の形(縦、横方向など)
③植付けの方向
④田植機の条数
⑤枕地の条数
標準的なほ場での基本的な植付け方法を解説します。ここで紹介するコースは一例です。類似した形状のほ場でも、面積や辺の長さの違いにより様々な植付け方法が考えられるので、ほ場の状況によって最適な植付け方法を選ぶことが重要です。
変形田における効率的な植付け方法の一例を解説します。特に、斜面や曲がりくねった部分では、標準的なほ場とは異なる要領が必要になります。ほ場の形状や面積に応じて、最適な植付け方法を選択することが、効率よく田植えを行うポイントです。
田植えが不慣れな方には扱いやすく、熟練者には長時間作業でも疲れにくいヤンマーの田植機。変形田での田植えをラクに、効率良く、きれいに植付けられる田植機の機能をご紹介します。
ペダルの踏み具合だけで発信・停止・加減速ができるヤンマー田植機ならではの操作方法。常に両手はハンドル操作に集中でき、作業中の変速も素早くスムーズに行えるので、細やかな操作が求められる変形田での作業にもおすすめです。
対象機種:YR-DA、YR-M、YR-J
変形田での中割り植付けでは、直進アシストが便利です。10mほど走行しA点、B点を設定、AUTOスイッチを押すと自動操舵を開始します。気をつかう最初の工程から直進アシストを使用して植付けができます。
対象機種:YR-DA
スイッチを押すだけで、苗台があらかじめ設定した位置に移動。
後方確認時もレバーでの細かい操作は必要なく、ワンプッシュで完了します。
対象機種:YR-DA
座って前を見たまま、ワンタッチでユニットごとに植付けを停止。植付部を一度上昇させると条止めが解除される自動復帰機能を装備し、植えじまいも能率よく作業が行えます。
対象機種:YR-DA、YR-M
左右2条ずつ植付けを停止でき、あぜ際での作業などで便利です(5条植えの田植機は1・2条、3条、4・5条で止めることができます)。
対象機種:YR-J、YR4SA
レバーを後進に入れると自動で植付け部が上昇するので、安心してバックができます。
対象機種:YR-DA、YR-M、YR-J、YR4SA
ブレーキを踏まずに旋回・条合わせができ、枕地の車輪跡も少なくします。また、パワーステアリングなので軽い力でハンドル操作ができ、小回り旋回がラクに行えます。
対象機種:YR-DA、YR-M、YR-J、YR4SA
運転席から前輪が見えるスリット入り。ほ場の様子を確かめながら運転できるので、出入りも安心です。
対象機種:YR-DA、YR-M、YR-J
植付けと同時に、枕地の旋回跡を均平に整地。トンボを使った手作業での枕地ならしは一切不要で、転び苗や浮き苗を防止します。
対象機種:YR-DA、YR-M、YR-J、YR4SA
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