定期的な点検整備により不良箇所や不安な箇所を見つけられた場合は、最寄りのヤンマー販売店・JAにご連絡ください。
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お客様⾃⾝が機械の点検や部品の交換をされるときのポイントをまとめました。
機種によって各部の位置や形状、部品などが変わりますので、必ず取扱説明書と⼀緒にご利⽤ください。
日ごろから「点検・整備」を実施されることにより、いつでも機械を安心して使える状態に保ち、時期中のトラブルを防ぐことができます。
大切な機械を長くお使いいただくために、コンバインの点検のポイントや交換のしかたなどをご紹介いたします。
チェックしたい部位をクリックしてください
エンジン内部を潤滑・冷却・洗浄・防サビ・密封する働きをしています。
量:オイルゲージの先端が、上限と下限の間になっているかを確認
汚れ:オイルの汚れ具合を確認
こんなときは交換、給油 | 予想されるトラブル |
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エンジンオイルの汚れ(金属片など)を取除く働きをしています。
外見からは判断できないため、使用時間から交換時期を決定
こんなときは交換 | 予想されるトラブル |
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燃料に混じったゴミを取除きます。
汚れ・詰まり:汚れや異物がないことを確認
こんなときは交換 | 予想されるトラブル |
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フィルタ内やホースに残った燃料がこぼれることがあるので火気には注意してください。
燃料に混じった水を分離します。
汚れ:水や汚れが溜まってないか確認
こんなときは交換、清掃 | 予想されるトラブル |
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型式によっては赤いリングが上がることにより、点検できるタイプもあります。
燃料タンクからエンジンへ燃料が流れる通路になっています。
破損:ホースに破損、ヒビ割れがないか確認
漏れ:ホース、パイプの継手部から燃料が漏れていないか確認
こんなときは交換 | 予想されるトラブル |
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燃料タンクから燃料噴射ポンプまでの燃料ホースおよび継手部からの漏れを点検してください。
エンジンに取込む空気のホコリやゴミを取除きます。
汚れ:エレメントに汚れがないか確認
こんなときは清掃または交換 | 予想されるトラブル |
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エレメントの内側から、空気を吹き付けるか、振動を与えて塵を落としてください。
エンジン内部を冷却します。
量:サブタンクの冷却水が、上限と下限の間になっているかを確認
漏れ:漏れた冷却水が乾き、白い粉が付着していないか確認
汚れ:冷却水の色(緑色)が白くにごってないか確認
こんなときは交換または補水 | 予想されるトラブル |
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外気温度(℃) | -5 | -10 | -15 | -20 | -25 | -30 | |
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比率 | 水(%) | 85 | 75 | 70 | 65 | 60 | 55 |
不凍液(%) | 15 | 25 | 30 | 35 | 40 | 45 |
(注)エチレングリコール(91%)不凍液での割合
熱くなった冷却水を冷やします。
汚れ:ラジエータスクリーンにゴミやホコリが付着していないか確認
ラジエータフィンのすき間にゴミやホコリが付着していないか確認
漏れ:ラジエータから冷却水が漏れていないか確認
こんなときは交換、清掃 | 予想されるトラブル |
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汚れの確認
ラジエータスクリーンおよび、ラジエータフィンのすき間にゴミやホコリが付着していないか確認してください。
冷却水漏れの確認
保管時、地面やラジエータに漏れた冷却水の跡がないか確認してください。(フィンの変形も確認してください。)
ラジエータとエンジンの水の通路になっています。
破損:ホースに破損、ヒビ割れがないか確認
漏れ:ホースの継手部から冷却水が漏れていないか確認
こんなときは交換、清掃 | 予想されるトラブル |
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冷却水を循環させるポンプ、発電装置を動かします。
張り:ベルトのたわみ量が10〜15mmであるか確認
劣化:ベルトが摩耗(底付き)あるいは破損(ヒビ割れ)していないか確認
こんなときは交換または調整 | 予想されるトラブル |
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発電された電気を蓄えておきます。
量:液量が減っていないか確認
変形:変形や損傷がないか確認
サビ:ターミナルのサビ、ゆるみを確認
こんなときは交換 | 予想されるトラブル |
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ハイドロ メーターの色 |
充電状態 | 必要処置 |
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緑 | 正常 | 使用可能 |
黒 | 放電している | 補充電が必要 |
透明 | 液減り | 寿命です。 エンジン始動ができなくなります。 バッテリーを交換してください。 |
過電流が流れたときに配線を保護します。
機能しない電気部品に関連するヒューズを点検し、切れていないかを確認
こんなときは交換または調整 | 予想されるトラブル |
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キースイッチ「切」で機能しない箇所のヒューズを点検し、切れていないかを確認してください。
ヒュージブルリンクはヒューズの一種で、万一、配線回路(常時通電している回路)へ過大電流が流れた場合、溶断して電流を遮断します。溶断すると被覆(ビニール)が変色します。
同じ容量(A:アンペア)のヒューズと交換すること。
バッテリーからの電気を電気部品に流します。
配線は、1年または50時間ごとにお店での定期点検を受けてください。
こんなときは交換 | 予想されるトラブル |
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エンジン周辺などを中心に確認してください。
保管時にネズミにかじられないように、防鼠テープを使用することをお勧めします。
配線コードが他の部品に接触していないか、被覆のはがれや傷、または接続部の破損がないか、作業前に点検してください。バッテリーや配線に付着しているワラクズやゴミは、作業前、作業後にきれいに取除いてください。
始業前には必ず点検。
稲や麦の株元で切断します。
すき間:刈刃のすき間が大きくないか確認
摩耗:刃が欠けている、または摩耗していないか確認
こんなときは調整または交換 | 予想されるトラブル |
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稲株の間隔300(330)mmにあたるA、Bの周辺が摩耗、破損しやすい箇所です。
稲や麦の搬送姿勢を整えます。
摩耗:タインやガイドが摩耗していないか確認
欠陥:タインが欠陥していないか確認
ゆるみ:タインが取付いているチェンがゆるんでいないか確認
変形:ガイド棒が変形していないか確認
こんなときは交換 | 予想されるトラブル |
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タインを使用している主なチェン
刈取った作物を脱穀部に送ります。
ゆるみ:チェンがゆるんでいないか確認
摩耗:チェンが摩耗していないか確認
こんなときは調整 | 予想されるトラブル |
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脱粒します。選別します。(籾・カンを大別します。)
摩耗・破損:クリンプ網が摩耗・破損していないか確認
こんなときは交換 | 予想されるトラブル |
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脱穀で発生したカン切れを細かくします。穂先の穀物を脱粒します。
摩耗・欠損:切刃が摩耗・欠損していないか確認(切刃の位置は機種によって異なります)。
こんなときは交換 | 予想されるトラブル |
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①クリンプ網
②こぎ室側
③処理胴
脱粒します。(作物を整えます。)穀物を後ろに送ります。
摩耗・変形・欠品:こぎ歯が摩耗・変形・欠品していないか確認
こんなときは交換 | 予想されるトラブル |
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こぎ歯の摩耗は脱穀部の入り口から300mmまでを中心に確認してください。
A部分が摩耗し、Bの線径の2/3になった場合は交換してください。
こぎ歯は上記図中Bで脱こく中の力を受けるので、こぎ歯を反転して使用しないようにしてください。
各部を駆動させます。
張り:各ベルトのテンションバネが基準値であるか確認(基準値は機種によって異なります)。
摩耗・劣化:ベルトが摩耗(底付き)あるいは劣化(ひび割れ)していないか確認
こんなときは交換 | 予想されるトラブル |
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作物を搬送します。
張り:チェンがゆるんでいないか確認
摩耗:チェンが摩耗していないか確認
摩耗・膠着:ワラ押え板が摩耗していないか、または固まっていないかを確認
こんなときは整備 | 予想されるトラブル |
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2箇所のコマ同士を内側によせ、リンクピンのガタを点検してください。
ワラ押え板とチェンローラのすき間(0~2mm)の確認とワラ押え板がスムーズに動くこと確認してください。
例:フィードチェン
フィードチェンとスプロケットの間にたるみがないか確認してください。
例:排ワラチェン
図Aすき間を確認してください。
排ワラを切断します。
摩耗:回転刃が摩耗していないか確認
すき間:カッター刃の高速刃と低速刃のすき間が3〜5mmになっているか確認
こんなときは交換 | 予想されるトラブル |
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右写真の破線部(ワラの株元にあたる部分)の摩耗を確認します。
高速刃と低速刃のすき間が3~5mmであるかを確認してください。
摩耗・破損:クローラが摩耗・破損していないか確認
ゆるみ:クローラがゆるんでいないか確認
芯金:芯金が見えていないか確認
車軸:車軸などからオイルが漏れていないか確認
こんなときは交換 | 予想されるトラブル |
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ミッション下部およびシャーシ左後・右後の3箇所を同時にジャッキアップし、クローラを浮かせた状態で点検調整を行ってください。
ジャッキアップするときは、地面が固く、平坦な場所で、必ず2トン以上の容量のジャッキを使用して行ってください。
第2転輪とクローラのすき間が、15~20mmであることを確認してください。
ミッション内部を潤滑・冷却・防サビします。ミッションオイルはHSTオイルと兼用しています。
量:オイルゲージの先端が、上限と下限の間になっているかを確認
汚れ:オイルの汚れ具合を確認
こんなときは交換、給油 | 予想されるトラブル |
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ミッションケース前面にある検油ボルト(黄色塗り)外して検油ボルト穴からオイルがわずかに出ていることを点検します。
ミッション横部の検油窓でオイル量を点検します。規定量は上部検油窓の半分の状態です。
HSTフィルタはカートリッジ式になっていますので掃除はできません。
こんなときは交換 | 予想されるトラブル |
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ミッションオイルの交換時にHSTフィルタの交換も行ってください。
HSTフィルタの交換はミッションオイルを抜き取った後に行ってください。
作業前、作業後に実施してください。
軸受けや摺動部の密封性を良くし、水や塵ホコリの侵入を防ぎ、摩擦力を減少させる働きがあります。不足すると、刃物を含め、ギヤや走行部などの摩耗、作業能率低下・破損のおそれがあるので使用前および定められた箇所は時間内給脂を心掛けてください。
こんな箇所に | 予想されるトラブル |
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作業前には必ず実施をお願いします。
ホコリやゴミなどを除去します。
こんなときは再生 | 予想されるトラブル |
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1. 排気フィルタ再生スイッチのお知らせランプが点滅し、ブザーが2秒に1回の周期で鳴ります。
2. 排気フィルタ再生要求の警報(1)が表示されます。
3. コンバインを停車します。
4. 排気フィルタ再生スイッチを3秒以上長押します。
5. ブザーが停止して再生がはじまり、スイッチのお知らせランプが点灯します。終了するとランプは消灯します。
尿素水から発生するアンモニアにより、排ガス中の窒素酸化物(NOx)を、無害な窒素(N2)と水(H2O)に分解します。
こんなときは給油 | 予想されるトラブル |
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3ヶ月に1回以上の点検と記録の保管が義務化されました。
こんなときは調整または交換 | 予想されるトラブル |
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点検結果を記録して保管してください。