熟練者による暗黙知をデータ化・蓄積・
活用し、“見通しのつく農業経営”を
実現するために
植物工場や温室などで環境を管理し、より質の高い農作物栽培を目指す施設園芸農業。人々の暮らしに欠かせない食分野を支える重要な産業ですが、収益の見通しのつきにくさもあり、数多くの農家から経営難航の声が挙がっていました。また熟練者の感覚に頼る面が多く、新規就農者の参入が難しい現実もあります。
そこでヤンマーでは、施設園芸での農作物の栽培を効率化・最適化することを目指し、「スマートグリーンハウス」の開発プロジェクトをスタートしました。生産者の負担を減らし、安定した生産・経営へと導くために、さまざまな強みを持つ企業と協力してイノベーティブにプロジェクトを進行。ハウス内の温度・湿度・水やりの量などの環境条件を、作物や品種ごとに定義された"栽培のレシピ"の中からユーザが遠隔で選択することで、自動制御を可能にしました。これらは新規就農者のサポートとなることはもちろん、生産者の負担の減少や作物の多収化にも直結。データ活用によって将来への見通しのつく農業経営の実現にもつながります。