VISION02 安心して仕事・生活ができる社会

VISION02 安心して仕事・生活ができる社会

目指す姿

厳しい労働を、快適な労働へ。誰もが気持ちよく働いて安定した収入を得ると同時に、自然とともに心豊かに暮らせること。

VISION-02の社会を実現するために貢献できる主な製品・サービス

後方超小旋回油圧ショベル

本体の後部が車幅から出ないため小回りがきき、壁際での作業も後ろを気にせずに作業ができる後方超小旋回機。狭小現場での安全性や快適性を高めています。

非常用発電システム

非常用発電システムは、自然災害などによる停電時に、さまざまな設備への電源供給を担うことで、人命の安全確保や財産の保護、復旧工事などに貢献します。

関連する主なSDGs

SDGs1、3、7、8、9、11、12、13

VISION-02に関連し解決すべき社会課題

グローバルイシューと個別テーマ

事業活動を通じた貢献

ヤンマーアグリジャパン株式会社

関連する主なSDGs
SDGs8

人手不足や時間的制約を解決するロボットトラクター「YT488A」で空港着陸帯の草刈り作業を自動化

顧客の課題

空港には、滑走路を中心として所定の長さと幅をもった着陸帯と呼ばれる区域があります。航空機の離着陸時における安全確保を目的として設けられており、地表面には植生が施されています。草刈りなどの定期的なメンテナンス作業が必要となるなか、近年の人手不足で作業者の確保が難しいことに加えて、航空機の運行時間外での作業が中心となるなど時間的な制約も課題となっていました。また、着陸帯の維持管理費に占める草刈り関係の割合は41%を占めており、コスト面でも大きな負担になっていました。

  • 出典:国土技術政策総合研究所資料「建設残土地盤上の空港着陸帯の植生技術に関する研究」

ソリューション

YTトラクター「YT488A ロボット仕様」
YTトラクター「YT488A ロボット仕様」

ヤンマーアグリジャパンは、興和ビルメンテナンス株式会社と共同で、空港での草刈り作業におけるロボットトラクターの活用効果を検証し、国土交通省が推進する「空港における草刈の自動化施工の導入」において、鹿児島空港にYTトラクター「YT488A ロボット仕様」を2台納入。その後、興和ビルメンテナンスを通して、国が管理する丘珠空港、北九州空港、八尾空港、那覇空港の4カ所にも計8台のロボットトラクターを順次納入しました。

当社は、農家の担い手の確保や、ノウハウの継承が課題となっていた農業の省力化・自動化の実現に向けて、2018年にSMARTPILOT®(スマートパイロット)シリーズの第一弾としてロボットトラクターを発売しました。GNSSなどの位置情報を元に作業区域・ルートを登録し、タブレットによる操作指示のみで設定ルートを自動走行して作業を行います。

ロボットトラクターの主な特長

  • 専用のタブレットで、複雑な入力をすることなく自動作業の設定、開始/停止が可能。
  • 事前に設定した経路において、ステアリング操作、作業機昇降、前進・後進切替え、停止、PTO入・切、車速調整などを自動で実施。
  • レーザーや超音波で物体との距離を計測する安全センサーを搭載し、人の接近や障害物を検知すると条件に応じて自動で減速・停止。
空港での草刈り作業デモの様子
空港での草刈り作業デモの様子
空港での草刈り作業デモの様子
タブレットによる操作イメージ
タブレットによる操作イメージ
タブレット

提供価値

空港でのロボットトラクター採用により、これまで有人の操縦による草刈機(トラクター)で行っていた着陸帯などの草刈り、集草作業を自動化することで、作業者の人手不足解消が期待されています。

ヤンマーエネルギーシステム株式会社

関連する主なSDGs
SDGs7、11

停電対応型コージェネと非常用発電機で3日間以上の非常電源を確保しホテルで働く従業員とお客様の安全・安心に貢献

顧客の課題

株式会社アンビ・アが運営するホテルアンビア松風閣(静岡県焼津市)では、重油焚非常用発電機の老朽化が進んでおり、設備の見直しが課題となっていました。また、エネルギー消費の特徴として、日中の電力使用量や熱需要が大きいことから、省エネルギー機器の組み合わせによる効率的な運用が求められていました。

ソリューション

ヤンマーエネルギーシステムは、東海ガス株式会社、I・T・O株式会社と共同で、BOS※2仕様のマイクロコージェネレーション「CP25D1Z」と非常用発電機を組み合わせたシステムを提案。各社が得意とする分野での強みを生かし、地域に密着したエネルギー企業である東海ガスが中心となって取り組みを推進することで、ホテルアンビア松風閣への導入が実現しました。

マイクロコージェネレーションは、環境負荷の低い天然ガスやカーボンニュートラルなバイオガスなどのクリーンエネルギーを使ってガスエンジン発電機により発電し、その際に発生する熱を給湯や冷暖房に有効利用することで、エネルギーロスを軽減することができます。本システムには「CP25D1Z」を8台納入しました。

停電時には、「CP25D1Z」から40秒以内に給電し、避難スペースの照明や空調の稼働を実現します。また、I・T・Oが提供する防災減災対応システム「BOGETS(ボーゲッツ)」※3により、都市ガス供給が断たれた場合にはLPG災害対応バルクから都市ガスと同等の燃焼性ガスを生成し、「CP25D1Z」へのガス供給が可能となります。これらのシステムの組み合わせにより、3日間以上の非常電源を確保しました。

この取り組みは、一般財団法人コージェネレーション・エネルギー高度利用センターが主催し、新規・先導性、新規技術、省エネルギー性等において優れたコージェネレーションを表彰する「コージェネ大賞」2021年民生用部門において「優秀賞」を受賞しています。

  • ※2BOS:Black out Start(停電対応)の略
  • ※3「BOGETS(ボーゲッツ)」はI・T・O株式会社の登録商標です
BOS仕様のマイクロコージェネレーション「CP25D1Z」
BOS仕様のマイクロコージェネレーション「CP25D1Z」
ホテルアンビア松風閣に設置したコージェネレーションシステム
ホテルアンビア松風閣に設置したコージェネレーションシステム

提供価値

電力と熱を有効利用することにより、省エネルギーとCO2排出量の削減に貢献します。また、分散型エネルギーシステムとして、災害による停電などの非常時にも電力とガスの供給が可能となり、3日間以上の非常電源も確保します。これにより、ホテルで働く従業員とお客様の安全・安心に貢献します。

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