VISION03 食の恵みを安心して享受できる社会
目指す姿
おいしく安全で栄養豊富な食料を、世界中いつでもどこでも。あらゆる人が、もっと健やかに生活できること。
VISION03の社会を実現するために貢献できる主な製品・サービス
関連する主なSDGs
VISION03に関連し解決すべき社会課題
事業活動を通じた貢献
ヤンマーアグリ株式会社
顧客の課題
東南アジアにおいて主要農業国となるタイは、米の輸出量が世界有数の国であり、今後もアジアを中心とした需要増により増産が期待されています。しかし、家族経営よる兼業農家が多いタイでは、農家と作業者の円滑なコミュニケーションや、効率的な農場管理に課題があり、ICT(情報通信技術)の活用や機械化による生産性向上が求められています。
ソリューション
ヤンマーアグリは、2017年からIoTを活用した「スマートアシスト」による機械管理および、ほ場管理をタイの顧客に提案しています。このシステムは、2013年に日本で販売を開始した「スマートアシスト」のサービスをタイ向けに見直したもので、GPSアンテナおよび通信端末を搭載した農業機械とヤンマーサーバーをネットワークで結び、スマートフォンやPCで一括管理できる仕組みです。
24時間365日、農業機械の稼働状況を遠隔で見守ることで、故障や盗難などのトラブルを未然に防ぐとともに、パーツ交換の適切なタイミングなどを通知します。ほ場登録による面積自動測定機能を有し、作業の進捗状況は地図上でリアルタイムに確認することができると同時に、農業機械の作業軌跡は自動的に記録されます。 コントラクターが多いタイ市場では、オーナー自らがほ場に出向くことがない中、「スマートアシスト」によって離れた場所からでも作業者の作業状況をリアルタイムに確認できます。これにより、作業者に対する指示を適切なタイミングで出すことができ、作業効率が向上します。
また、その日に作業した面積や時間も正確に知ることができるため、作業者への賃金支払いも公正に行うことができます。さらに、農業機械に異常がないかを診断しメンテナンス部品を事前に調達できることによって、故障によるダウンタイムにともなう収入減少の防止も大きなメリットになっています。
提供価値
現在、「スマートアシスト」の契約数は、タイでは約1,000台(トラクター450台、コンバイン550台)、東南アジアでは約10,000台(トラクター2,000台、コンバイン8,000台)の実績になっていますが、まだ普及活動の段階です。そのため、農家の生産性向上を図る指標としては、Webサイト利用率や、ほ場登録数等で管理していますが、今後は機械稼働や整備管理を評価する指標設定を行う予定です。また、YTトラクターやYHコンバインのグローバル機に標準装着を進め、西アジア、中南米、アフリカなどの新規市場への普及展開を図っていきます。
ヤンマーホールディングス株式会社
提供価値
当社グループは、日本各地の地方自治体や地方団体と協働し、活力ある地域の発展や社会課題を解決する製品・サービスを提供しています。なかでも、「獲る漁業」から「育てる漁業」への転換支援として取り組む二枚貝の養殖支援事業は、低コストかつ安定生産による漁業収益の改善や、養殖海域への環境負荷が少ない生産方式による海の生態系保全に貢献することができます。これまで、宮城県石巻市でのアサリ資源復活に向けた実証試験や、愛媛県宇和島市でのアサリ事業など、国東市以外にも全国各地で取り組みの輪を広げています。