CSR・環境
  • 特集3 「CS」の改革 24時間365日お客様の安心を見守り支えていく:お客様満足のさらなる向上を目指し、ICTを活用した次世代型サービスを提供する「ヤンマーリモートサポートセンター」が2015年4月から稼働を開始しました。ヤンマーグループの全事業を対象に、お客様の製品を24時間365日遠隔監視し、マシントラブルへの迅速な対応や盗難抑止に努めるとともに、すべてのお客様に対して日々蓄積される情報を活用した先進的な予防保全型サービスのご提案を行い、お客様の手を止めないサービスの実現に取り組んでいきます。

2015年度のCSR・環境活動特集

ICT技術を活用した次世代型サービスを提供する「ヤンマーリモートサポートセンター」

「ヤンマーリモートサポートセンター」は、ヤンマーエネルギーシステムが運営する「遠隔監視センター」の機能を発展させ、サービスの対象を全事業に広げることにより、お客様のトータルサポートを目指して設立しました。

ヤンマーはこれまで、常用発電機やGHPの監視、エネルギー監視などのサービスを提供する「RESS」、船舶エンジンを陸上から支援する「SHIPS SUPPORTER」、農機、建機の稼働情報やコンディション情報を収集・活用する「スマートアシスト」の3つの遠隔監視システムを開発・運用してきました。

「ヤンマーリモートサポートセンター」では、これらのシステムを一拠点に集約するとともに、各システムの運用で培ってきたノウハウを生かし、お客様のニーズにきめ細かに対応した新たなサービスの開発、最適なインフラの構築、データ分析による故障予知の実現などを着実かつスピーディーに推進していきます。

責任者の声
24時間の遠隔監視と情報収集により一歩踏み込んだサービスを提供します

ヤンマー(株)常務執行役員 グローバルカスタマーサービスユニット ユニット長 小林 文博

ヤンマー(株)
常務執行役員
グローバルカスタマーサービスユニット
ユニット長
小林 文博

ヤンマーリモートサポートセンターは、創業100周年に当たり、アフターサービスをさらに強化しようという方向性が示されたことをきっかけに誕生しました。「使いたいときに使えて、ちゃんと仕事をしてくれる」というお客様の望みを実現させるため、お客様が購入された農機や建機など約12,000台を24時間体制で監視、情報の収集に当たっています。

遠隔監視の歴史は1984年からと古く、行き来が困難な沖縄県の離島の発電装置の様子を那覇で遠隔監視したのが始まりです。最初はローカルなニーズでしたが、現地に行かなくても遠隔で機械の様子が分かるという仕組みが評判となり、全国で展開されるようになりました。状態異常や盗難の監視はもとより、今後は、故障前の予知サービスや稲刈り量、籾(もみ)の水分量など農作業に関わるデータを提供する一歩踏み込んだサービスを提案したいと考えています。お客様ごとにデータをまとめることができれば、個々のお客様へのご提案が可能となり、故障時だけでなく平素の情報提供や部品の交換時期のアドバイスなどでお客様との接点を増やすことができます。

ヤンマーリモートサポートセンターの体制と仕組み

ヤンマーリモートサポートセンター室内イメージ図

3つの遠隔監視システムを一元管理

離島の多い沖縄県で非常用発電機の監視を目的として1984年に開発。電話回線で24時間、異常時の通報サービスを実現。現在は常用発電機やGHPの監視、エネルギー管理支援など充実のサービスを提供しています

船舶エンジン市場での陸上支援強化を目的として2006年に開発。船舶、船会社、ヤンマーをIT通信ネットワークで結び、情報の共有化と迅速で緻密な陸上からのサポートを実現しています

GPS、通信端末を搭載した機械から、稼働情報やコンディション情報を収集・活用するサービスを2013年から国内農機市場、建設機械で開始。今後マリンプレジャーや工作機械にも展開します

ステークホルダーの声
いざというときに頼れる安心のサービスだと感じています

有限会社やまびこ農産 焼山 一彦 様

有限会社やまびこ農産
焼山 一彦 様

スマートアシストを搭載したトラクターを導入しましたが、何かあると電話やメールですぐに知らせてくれるので安心しています。繁忙期には、作業が夜遅くまで続いたり、早朝から作業を始めたりすることもあり、あらかじめ設定したトラクターの稼働時間を超えることがあります。そうしたときも、電話で連絡をもらえるため、正常な動作なのかどうかを把握できます。近辺でも、トラクターの盗難被害がありましたので、こうしたサービスはいざというときに頼れる存在だと感じています。

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