ヤンマー(株)
常務執行役員
グローバルカスタマーサービスユニット
ユニット長
小林 文博
ヤンマーリモートサポートセンターは、創業100周年に当たり、アフターサービスをさらに強化しようという方向性が示されたことをきっかけに誕生しました。「使いたいときに使えて、ちゃんと仕事をしてくれる」というお客様の望みを実現させるため、お客様が購入された農機や建機など約12,000台を24時間体制で監視、情報の収集に当たっています。
遠隔監視の歴史は1984年からと古く、行き来が困難な沖縄県の離島の発電装置の様子を那覇で遠隔監視したのが始まりです。最初はローカルなニーズでしたが、現地に行かなくても遠隔で機械の様子が分かるという仕組みが評判となり、全国で展開されるようになりました。状態異常や盗難の監視はもとより、今後は、故障前の予知サービスや稲刈り量、籾(もみ)の水分量など農作業に関わるデータを提供する一歩踏み込んだサービスを提案したいと考えています。お客様ごとにデータをまとめることができれば、個々のお客様へのご提案が可能となり、故障時だけでなく平素の情報提供や部品の交換時期のアドバイスなどでお客様との接点を増やすことができます。